長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2024年10月
2024年10月下旬号 No.526
“ 関東地方と関西地方のコーヒー飲用の趣向の違い ”10月も半ばを過ぎ、秋らしい爽やかな季節になりました。 世間では衆議院の解散総選挙が話題で、議員さんたちは行楽の秋を楽しむ余裕もないかもしれませんが、何をするにも爽やかでいい季節です。
コーヒーもホットが美味しい季節になりました。先月末、エフイーエムが実施した調査によると、関東と関西でコーヒーの飲用形態や好みに違いが見られ、興味深い結果が出ています。 複数回答なので、合計で100%を超えています。
なんと普段からコーヒーを飲んでいる人の６割がインスタントコーヒーを愛用しているそうです。関東では58.5%、関西では57.5%の人がインスタントを選んでいます。
喫茶店でコーヒーを飲む割合は、関東が37.6%、関西が29.2%で関東の方が喫茶店・カフェ利用が多いです。 他にもコンビニのテイクアウトやオフィスでの提供などがありますが、喫茶店で飲む機会が多いのは関東で、手軽に飲める喫茶店が多いのかもしれません。
自宅で豆から挽いて飲むは、関東が23.8%、関西が25.9%と若干、関西にこだわり派が多いようです。 また、ブラックで飲む人の割合は、関東が50.6%に対し関西は39.3%と、関東が圧倒的に多いです。関西では、ミルクや砂糖を加える人が多い傾向にあります。
また、コーヒーと一緒に食べる物として、関東では焼き菓子やケーキが多いのに対し、関西ではパンやスナック菓子が人気です。案外、食事の時に飲んでいるのかもしれません。 コーヒーを選ぶ際に重視するポイントは「味」がトップで、関東では75.6%、関西では70.4%が味を重視しています。
次に重視するのは「価格」で、関西のほうがやや高い傾向にあります。さすが関西です。「香り」については関東では35.2%、関西では28.6%が重視しています。 また、関西では「ブランド」が関東に比べて重視される傾向があります。
風味に関しては余り大きな差はなく、焦げたような香ばしい風味、チョコレートの風味などとなっています。
このような飲用の調査ですが、これからますますホットコーヒーが美味しくなる季節です。ぜひ、香り高い上質の美味しいコーヒーを楽しんでください。
10月11日付の中日新聞では、「コーヒーの２０５０問題」が取り上げられました。地球の自然環境の変化が動植物に大きな影響を与えていることを、一人ひとりが認識することが重要です。 おいしいコーヒーがこれからも飲めるようにと願うばかりです。
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2024年10月上旬号 No.525
“ 10月1日はコーヒーの日！ コーヒーを飲もう！ ”10月に入り、やっと少し秋らしくなってきました。今年の夏は本当に暑かったですね。これからは、このような酷暑が普通になるのでしょうか。世界的な異常気象がとても心配です。
さて、10月1日は「コーヒーの日」です。1983年に全日本コーヒー協会が制定し、2025年からは国際コーヒー機関（ICO）により「国際コーヒーの日」とされました。
「コーヒー日」には、日本各地の喫茶店でさまざまなイベントが開催されます。少し涼しくなってきたこの機会に、美味しいホットコーヒーを飲みながら、素敵な景品をゲットしてみてください。
最近、中国でもコーヒーの消費が大幅に増え、国内のコーヒーチェーンがスターバックスをしのぐ勢いで拡大しています。さらには、海外にも店舗を増やしているとのことです。
特に、中国の雲南省はコーヒーの産地としても有名で、雲南農業大学では「コーヒー科学・工程」という学科が新設され、コーヒーに関する専門教育が行われています。 この学科では、コーヒーの品種識別や豆のランク付け、焙煎方法、抽出方法などの専門知識を学び、「コーヒーの風味における化学」や「焙煎とテイスティング」といった科目を通じて、さらに理解を深めています。
中国のコーヒー産業が活況を呈する中、雲南農業大学はこの分野で質の高い技術者を育成するため、国内初の学科を開設しました。 全国11省から集まった学生たちは、雲南省プーアル市にある雲南農業大学熱帯作物学院でコーヒーを学び始めています。ちなみに、プーアル茶もこの地域で有名ですね。
日本にはこのような専門学科を持つ大学はありませんが、コーヒーに関する講座は開催されています。 しかし、国を挙げてコーヒー産業を支援する中国とは対照的で、高級コーヒー豆の入札でも中国に競り負けることが増えています。これからも中国の勢いに追い越されるかもしれません。
それでも、日本には多くの輸入商社や焙煎業者が頑張っており、質の高い美味しいコーヒーを楽しむことができます。
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