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長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2011年 8月

   

2011年 8月下旬号  No.210

   “マイボトルにアイスコーヒーを”

本格的な暑さがやってきて、各地で観測記録を更新するような最高気温が続出しています。 皆さん体調を崩していませんか?
熱中症を起こして、救急車で運ばれる人が増えています。 節電節電と言って無理にクーラーを使わないようにして、体調を悪くしたり、亡くなってしまっては大変です。 適度に涼しくして、水分の補給を忘れないようにしましょう。

こんな気温の高い時期になると台所やトイレの臭いがいつもより臭って気になります。コーヒーの出しガラも1週間がいいところ。こまめに交換して下さい。
暑い時期はアイスコーヒーを飲むことが多くなりますが、アイスコーヒーも香りの高い良質のコーヒーで作ると氷を入れて冷たくして飲んでもちゃんと良い香りがします。
普通はアイス用のコーヒーは焙煎が深く、上質のコーヒーの持つフローラルやフルーツ的な香りがローストの香りに消されてしまいどうしても苦味と濃さが前面に出てきてしまいます。
でも、ホット用のレギュラーコーヒーでアイスコーヒーを作るとコーヒー本来の甘い花の香りや果物の香りがほのかに混じった味わい深い、香りのあるアイスコーヒーを楽しめます。
今、お出かけの時に大人気なのが保温機能のある金属製のマイボトル! 特にスリムなものはお弁当と一緒にカバンに入れてもかさばらず暑い時は氷を入れて冷たくして、寒い時は熱い飲み物を入れてと一年中大活躍します。 朝入れた時の温度が午後でも変わらないというのがうれしいですね。ペットボトルのように空き瓶の処理の心配もなく、何度でも洗って使え、広口なので注ぎやすく、飲みやすく、洗浄も楽です。経済的にも環境にもとってもエコ!! 他の人に一口分けてあげられないのが残念ですが。

このマイボトルにコーヒーを入れて出かけませんか?勿論冷蔵庫に入っているアイスコーヒーをそのままに氷を入れてが一番簡単ですが、冷蔵庫にアイスコーヒーが無い時も大丈夫!! コーヒーメールのリバーシブルコーヒーがあれば解決です。インスタントではない本物のレギュラーのアイスコーヒーが手軽に楽しめます。
不織布のお茶パックにコーヒーをメジャースプーンに2杯と氷と水を入れて蓋をしっかり締めます。上下に何回か振ってからお出かけします。3時間以上たって朝入れれば丁度お昼ごろになりますが冷たくて美味しいアイスコーヒーが出来上がっています。一般のサイズ300mlの容量の基本の分量です。
ちょっと薄いかなと思われるかもしれませんが、ミルクや砂糖を入れないで飲むには丁度いいくらいの濃さです。是非マイボトルの本格的なアイスコーヒーにチャレンジしてください。

コーヒーメールのリバーシブルコーヒーは水出しコーヒーにしておけば、冷房の利いた室内では電子レンジにかけて、ホットコーヒーとして、氷を入れればアイスコーヒーとして両方をこれひとつで楽しめます。
こんな便利なリバーシブルコーヒーはコーヒーメールだけ!!

2011年 8月上旬号  No.209

“生のコーヒー豆は美味しい”

ずいぶんと前に梅雨が明け、大型の台風が日本をかすめて行った後どうもはっきりしない天気が続いています。 梅雨明け時に何時もある雷が今頃になって鳴っていたり、記録的な豪雨になったり、なぜか朝晩が涼しかったり。一部にはこの朝晩の涼しさは節電で昼間にクーラーを使わないので地表にクーラーからの熱が余りたまらないからと言う人もいますが。
いつもとちょっと違った夏ですね。 でも蝉はいつものようにしっかり鳴いていますし、高原では赤とんぼが乱舞して、下界へ降りる日を待っています。
蒸し暑い日はアイスコーヒーが美味しいですね。今年は火を使わない商品が人気だそうですが、水出しコーヒーはこの点でばっちり合格!この夏は暑さが急にやってきて、飲みそこなったホット用のコーヒーもアイスコーヒーにして飲んでいます。

ホット用のコーヒーをアイスにしての飲み比べもおもしろいです。やはり、ブラジルやコロンビア主体のオーソドックスなブレンドはアイスにしてもかなり美味しい。 モカは酸味があり、好き嫌いが分かれるところです。
ポイントは焙煎の深い物を使う事。グラインドは細かくしないことが大事です。さっぱりとした軽いアイスコーヒーになります。勿論ミルクや砂糖を使わないで飲んだ方が美味しいです。

さて、今はコーヒー豆は焙煎して茶色になったものをこれが普通と思って飲んでいますが、初めは青緑色の生豆を煮出して飲んでいたそうです。コーヒーの独特の芳香や味は焙煎して初めて現れる現象なので、生豆で加工された飲み物は今とはずいぶんと違った飲み物だったに違いありません。最近生のコーヒー豆が入ったコーヒーも売られていますが昔はコーヒーの実を果肉ごと煮込んで豆料理のように食べていたようです。ちなみにコーヒーの実の果肉は少し甘みがあります。
アラビア人によって、種子のみを原料として煮出し汁を飲む形へと変化して行きましたが、この煮汁はイスラム教徒の秘薬として寺院で占有され門外不出の飲み物だったそうです。多分余り美味しくない?? でも何かしらの効果はあったはず!
その後、オスマントルコがイスラム圏の支配者となってからはサルタンコーヒーとして、種子を乾燥させたものを臼で細かくして時間をかけて煮出して薄い黄色の液体にし、スパイス(クローブなどの香りの強い物)を混ぜて、スパイスの香りを付けて飲まれていたようです。コーヒーの香りとは別の香り!
その後コーヒーを煎ってから粉にして煮出す方法が用いられるようになったことにより(こちらの方が断然香りも良くておいしい!!)トルコではターキッシュコーヒーという形で煮出し汁を作り、上澄みを飲む方法へと変化して行きました。この煎り豆を使うという抽出方法により、宗教性の高い飲み物から一般的な飲み物となり、カフェ・カーネスの出現により、コーヒーは宗教とは関係のない万人に開かれた飲み物になって行ったそうです。コーヒーは焙煎してこそ美味しい!!