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長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2010年2月

2010年2月下旬号  No.174

美味しさにびっくり!ドミニカ ラミレスAA

昨日はバレンタインデーでしたね。あなたはいくつチョコレートをゲットしましたか?
日曜日と重なり義理チョコがなかった分、本命のチョコレートが存在感をアピールしていたかもしれませんね。

バンクーバーオリンピックも始まり、日本選手の活躍が期待されます。
カナダの第27代総督はハイチ出身のミカエル・ジャンさんですが、バンクーバーの街を飾っているオリンピックの垂れ幕(バナー)を閉会後に一般に売り出して、ハイチの地震復興へ寄付するとのことです。
彼女はハイチからの難民で、生まれたのは地震のあったハイチのポルトー・フランスです。
英語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語に堪能で勿論出身地のハイチの言葉も話せます。 カナダだけではなくヨーロッパの大学で学び、フランス国籍のカナダの映画製作者と結婚し、CBC(カナダ放送協会)のTVキャスターを務めていました。

彼女は母国のハイチの地震被害復興に役立てればと、バンクーバーオリンピックで市内に掲げられている垂れ幕をオリンピック閉幕後に売却することを提案したそうです。
日本円で1枚、12,000円くらいだそうです。初めはエゴバッグに加工して売るとの話だったようですが、販売されるのは全体の半分程度らしいので、エコバッグもあるのかもしれません。

そのハイチですが、死者が23万人を超えたそうです。
これは2004年のスマトラ地震の津波などの犠牲者22万人を上回っているとのこと。この数字も崩壊した建物などの下敷きになっている人の数は入っていないとのことですから、もっと多くの方が犠牲になっているのでしょう。

このハイチは良質のコーヒーの産地でもあります。日本で大変人気のあるブルーマウンテンを産するジャマイカに極めて近く、また、クリスタルマウンテンで近年人気上昇のキューバにも近い場所です。
ハイチのコーヒー生産量は島の半分を占める隣のドミニカの5分の1程度と少なく、そのうち9割がヨーロッパ向けに輸出されています。

コーヒー生産量(2008年12月〜2009年11月)
 ・ハイチ   19,672 BAGS×60kg
 ・ドミニカ  103,015BAGS×60kg

日本への輸入量は極わずかです。豆の種類はアラビカ種のティピカが90%です。
ハイチと同じ島の地図上で左がハイチ、右側がドミニカ共和国です。ハイチのコーヒー農園は規模が極めて小さく財政の貧しさから生産性の向上がなかなか進みません。良質のコーヒーを産出するのに残念なことです。

さて、お隣のドミニカですが、コーヒーの生産と品質に大変力を入れており、近年すばらしいコーヒーを生産するようになってきました。

このコーヒーはドミニカ共和国のほぼ中心にあるハラバコア地区にあり栽培面積350haの農園で生産されています。農園はこれとは別に300haの環境保全区画も有しており、環境問題にも積極的に取り組んでいます。

味は華やかなフレーバーとクリーンで甘酸っぱさと心地よい渋みが特徴です。

最近注目されているクロロゲン酸の含有量も多く、健康にも大変効果的な美味しいコーヒーです。
豆の見た目も大変美しく、コーヒーの美味しさがを目でも判るという素晴らしいコーヒーです。
一度飲んだらその美味しさにびっくり!あなたもきっと“ラミレスAA”のファンになること請け合いです。コーヒーメールではドミニカ共和国のコーヒー“ラミレスAA”を販売しています。

2010年2月上旬号  No.173

バレンタインデーに手作りのコーヒー風味の生チョコを送って見てはいかが。

2月に入るとすぐ節分、その翌日は立春です。春はもうすぐそこまでやってきています。
今年は前回の就職氷河期以上の新卒者の就職難だそうです。そして、入学試験も始まっています。
皆さんに早く春が来るといいですね。

コーヒーは単品で飲んでもそれぞれに個性があり、美味しいものはたくさんありますが、色々な目的に合わせてブレンドするのはコーヒーマイスターの腕の見せ所です。

今回コーヒーメールでは、バレンタインのチョコレートにぴったり合う、少し濃いめの焙煎でコーヒーの香り高さとチョコレートのほろ苦さを同時に引き立たせるよう工夫して創られたバレンタインブレンドを発売しています。

コーヒー好きなあの人にはチョコレートだけではなく、コーヒーのバレンタインブレンドを一緒にプレゼントしてみてはいかが?

ついでにチョコレートも手作りしませんか。

今年は海外の高級チョコレートも話題になっていますが、手作り用のキットも大変な人気だとか。
昨今の節約志向と、やはり大事な人には心をこめた手作りのチョコレートが一番なのかもしれませんね。

そこで今回は実はとっても簡単なのに、すごく美味しくて、手作りとは思えないコーヒー風味の生チョコの作り方をお知らせします。



◎材料
・ミルクチョコレート(市販のもの) 2枚(120g〜130g)
  出来れば違ったメーカーのものを2枚用意します。味に深みが出ます。
・生クリーム 100ml(動物性は濃厚な味になります。)
・コーヒーリキュール  大1
・インスタントコーヒー 小1
・ココアパウダー    適量



◎作り方
1.チョコレートはナイフで細かく刻んでおきます。
2.耐熱の容器に生クリームとインスタントコーヒーを入れて電子レンジに500Wで1分かけます。
3.すぐに刻んだチョコレートを入れて滑らかになるまで混ぜます。
4.コーヒーリキュールを加えてさらに混ぜます。
5.15cm×15cm位の容器にクッキングペーパーを敷いてチョコレートを流し込みます。
  紙製OKです。
6.冷蔵庫で一晩冷やして固めます。
7.ココアパウダーを全体にふるって、ナイフでキャラメルくらいの大きさに切り分け、
  さらにココアパウダーを全体にまぶします。

プレゼントの時は綺麗に箱に詰めてください。
また、ひとつひとつにコーヒー用のマドラーをさしてそのままコーヒーの中に入れてかき混ぜて飲むと、美味しいモカジャバになります。

チョコレートをハート型にしたり、金粉を散らしたりするともっと素敵ですね。



◎上手に作るコツ!

チョコレートは室温で作業すると溶けやすいので、ちょっとだけがまんして、暖房をつけないで切り分けの作業をしてください。