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業務用コーヒー器具のメンテンンス

第1弾 カリタ ハイカットミル

Youtube1.jpg “カリタ ハイカットミル”の清掃方法を動画で解説します。

幻のコーヒー「コピ ルアク」

コピ ルアクとは?

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“コピ ルアック”という言葉ですが、“コピ”はインドネシア語でコーヒーのこと。“ルアック”というのはジャコウネコ科の灰色の小動物です。
ちなみに、ジャコウネコは、麝香(じゃこう)に似た香りを持つためそう名づけられました。

このジャコウネコという動物はコーヒーの実が大好きで、真っ赤に熟した美味しいコーヒーの豆をたくさん食べます。しかし、消化されるのはコーヒーの実の周りの果肉の部分のみで、私たちがコーヒー豆として利用する堅い種の部分は消化されずにそのまま排出されます。

このジャコウネコが排出したコーヒー豆は、ジャコウネコの体内を通過する際により熟成が増し、美味しくなります。そして、このジャコウネコの排出したコーヒー豆のみを集めて洗浄、焙煎したコーヒーがコピ ルアックという希少コーヒーなのです。
ジャコウネコが体内で育んだコーヒー豆は、精製過程を経て、乾燥され、市場に出ていきます。

独特の製造工程で生まれるため、大量生産は非常に難しく、極めて希少価値が高く「幻のコーヒー」「世界一高価なコーヒー」と呼ばれ、映画にも登場するほど知名度も上がっています。

市場では、100g約5000円で出回っているほど非常に高価なコーヒーです。
20gでは1000円相当!!

人生で一度は飲んでみたいものです。



カフェインレスコーヒー

カフェインレスコーヒーとは?

カフェインレスコーヒーはコーヒー生豆からカフェイン成分を90%以上除去したコーヒー(「レギュラーコーヒーの表示に関する公正競争規約」より)を言い、デカフェ(Decaffeinated Cafe)とも呼ばれます。

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カフェインレスコーヒーの存在については、欧米では健康上の理由などからカフェインを控えたい人や妊産婦・授乳中の方などに広く受け入れられており、日本においても健康志向の高まりに伴い、徐々に広まりつつあります。

ここではカフェインの効能やカフェインレスの必要性について、話を進めてゆきます。

コーヒーに秘められた底力

コーヒー飲用の歴史をひも解くと、日常的にコーヒーを飲むようになったのは、15世紀後半、イスラム僧侶と言われており、夜を通してお祈りを捧げる僧侶たちの中で、コーヒーは「眠気覚まし」や「活力を生み出す」秘薬として愛飲されていました。

コーヒーの薬効成分と言えば「カフェイン」を思い浮かべる方が多いと思います。

カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られるところですが、現在では科学的な研究が進み、コーヒーの「ダイエット力」、「不老力(アンチ・エイジング)」、「活性力」など、健康への好ましい効果が数多く報告されています。

ダイエット力

■肥満を防ぐ

自律神経の働きが活発になるため「お腹いっぱい」の信号が脳へ伝わりやすくなる。

■ダイエット効果をあげる

カフェインの効果により脂肪細胞が活発になり脂肪が燃えやすくなる。

不老力(アンチエイジング)

■糖尿病の予防

クロロゲン酸が効果的に血糖値を抑制する。

■血液サラサラ・血管を若く保つ

コーヒー酸とクロロゲン酸が血液の流れを妨げるタンパク質の塊(血栓)を分解する酵素を活性化させる。

■体のサビ付きを抑え、がんを予防する

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が脂質の酸化(体のサビ付き)を抑える。

活性力

■計算能力・記憶力アップ

カフェインの効果により計算能力、記憶力がアップする。

■リラックス効果

コーヒーの香りがリラックス効果を生み出すアルファー波を増幅する。

一杯のコーヒーにはどのくらいカフェインが含まれているのか?

一杯のコーヒーには約50・120mg(平均 約100mg)のカフェインが含まれており、一日に5杯以上コーヒーを飲む人は過剰摂取にならないように注意する必要性があります。
個人差はあるものの、一度に大量のコーヒー(5・10杯)を飲むと、不眠や動悸、不安、手のふるえなど、好ましくない作用が出ることもあります。

少なくとも、一度に飲みすぎなければ、健康上心配する必要がないと言えますが、一部の人にとっては、ちょっと多めの摂取でも問題になることがあるため、注意が必要になります。

●参考:一杯(150ml)あたりのカフェイン量
コーヒー 50・120mg(平均 約100mg)
紅茶 60・80mg
ウーロン茶 50mg
緑茶 30・50mg
ココア 20mg
カフェインレスコーヒー 1.5・3mg

注意が必要な方

妊産婦 妊娠初期にカフェインを大量摂取すると、流産のリスクが増加されることが報告されています。ただし、コーヒー1日2・3杯以内(カフェイン200・300mg以内)であれば、全く飲まない場合と差が見られません。
胃炎治療中の方 カフェインが病状に悪影響を及ぼす可能性があるため、医師への相談が推奨されます
パニック症候群の方
抗うつ薬を服用している方
小児の場合 コーヒーやカフェインが特別悪い作用をすることはありませんが、大人よりも体が小さい分、飲みすぎになりやすい点に注意が必要です。薬を飲むときと同様、大人の1/2、1/3程度までが目安です。

こんな方にカフェインレスコーヒーはおすすめ!

カフェインはコーヒーに欠かせない成分で目をさましたり疲れを取る効果がありますが、体調に応じて摂取を控えたほうが良いという人も考えられます。カフェインレスコーヒーは、下記の方へおすすめします。



コーヒーからカフェインをどのように抜くの?

コーヒーからカフェインを取り除く方法は3種類あります。



@化学薬品による抽出方法
  塩化メチル、酢酸エチルなどの有機溶媒でカフェインを溶かして取り除く方法です

A二酸化炭素による抽出方法
  超臨界状態にした二酸化炭素でカフェインを取り除く方法です

Bによる抽出方法
  カフェインが水に溶ける性質を利用してカフェインを取り除く方法です

による抽出方法」は薬品を使用しないので安心して飲めるカフェインレスコーヒーが出来上がります。


認証コーヒー

社会・経済支援や環境保護に貢献できるコーヒー、「認証コーヒー」についてご説明します。

認証コーヒーとは?

現在だけではなく、未来のことを考えた上で、自然環境や人々の生活を良い状態に保つことを目指して生産・流通されたコーヒーの総称を「サスティナブルコーヒー」と呼びます。

現在、環境保護団体を含むさまざまなNGOが、サスティナブルコーヒーの生産や流通を推進する活動を行なっています。
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それぞれの団体のアプローチは多岐にわたり、生産地域の自然環境の保護・再生、無農薬栽培の推進、生産者の収入の安定化、トレーサビリティーなど、それぞれに特徴があります。
それらの団体は、自分達の理念に沿って設けた認証プログラムで、コーヒー生産者・流通業者をチェックし、アドバイス、技術支援を行い、基準をクリアしたらお墨付き(認証)を与えます。それゆえ、「認証コーヒー」とも言われています。

一杯のコーヒーを通して広がる持続可能「サスティナブル」な地球環境への貢献は、地球を守り、生物多様性を守り、同時に人々の生活向上へ繋がっていきます。

様々な認証プログラムの紹介

レインフォレスト アライアンス

「環境を保護して、人々の持続可能な生活を確保する」

RA 団体名 レインフォレスト・アライアンス
本部所在地 米国・ニューヨーク
理念 熱帯雨林を含む農地の保護
基準 自然、環境保護、生活環境、地域コミュニティ等
認証者 レインフォレスト・アライアンスと協業するコーヒー農家
査察 年1回以上
団体のミッション
土地の利用法や、商取引、消費者の行動を変えることにより、生物の多様性を維持し人々の持続可能な生活を確保する
コーヒープログラムの特徴
レインフォレスト・アライアンスの認証を受けるためには、コーヒー農園は森林を守り川や野生生物を保全し、労働者に対して敬意を表し、まともな額の賃金を払い、作業に必要なものを与え、教育や医療の機会を提供することが必要。

バードフレンドリー

「シェードグロウン(日陰栽培)と有機栽培で、渡り鳥に休息地をつくる」

Brid Friendly 団体名 スミソニアン渡り鳥センター
本部所在地 米国・ワシントンD・C
理念 渡り鳥の生息地保護と生物多様性の保全
基準 生産・加工・流通過程において規定される基準
認証者 スミソニアン渡り鳥センター
査察 年1回
団体のミッション
渡り鳥とその生息地の保護、研究活動に注力している。一杯のコーヒーから渡り鳥保護に参加できるプログラムを提供する
コーヒープログラムの特徴
同センターの研究員は多種多様なコーヒー農園を調査することで、柱となる2つの基準を設けている。一つは有機栽培証明書を保有することと、もう一つは鳥に優しい生息地を確保する独自のシェードグロウン(日陰栽培)という基準である

フェアトレード

「環境に優しい農業などに取り組む生産者と正当な価格で取引する」

fare trade 団体名 国際フェアトレードラベル機構
本部所在地 ドイツ・ボン
理念 小規模生産者の経済的・社会的自立
基準 社会、経済、環境の発展と労働条件
認証者 国際フェアトレードラベル機構
査察 年1回
団体のミッション
フェアトレード・ラベル運動を通じ、不利な立場にある発展途上国の生産者や労働者の持続可能な開発と権利保持を実現すること
コーヒープログラムの特徴
国際フェアトレード基準では、現在の貿易体制の中で不利な立場にある発展途上国の小規模生産者と労働者へ、最低買入価格や奨励金の保証、長期的な安定した売買契約を保証し、生活条件や労働条件の改善と環境保全の促進を目指す