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長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2010年3月

2010年3月下旬号  No.176

この時期だから、ホットにもアイスにも両方使える欲張りな“リバーシブルコーヒー”新発売!!

3月に入ってからの先日の大雪には日本中がブルブルでしたね。
三寒四温の時期を通過し、春がやってきます。
お彼岸を境に気温がぐっと上昇し、桜の便りも各地から届くようになります。
こんな時期は少し暖かいと薄着でもいいくらいに暑さを感じますし、寒い日は暖房が欲しかったり、フリースの上着を着たりと、体温の調節が難しい時でもあります。

コーヒーのような飲み物も同じで、少し気温が高いと冷たい飲み物が欲しかったり、曇りや雨の日はホットコーヒーが飲みたくなります。
とは言っても、ホット用とアイス用のコーヒーを2種類準備しておくのも面倒だし・・・と思っている方へ朗報です!!
コーヒーメールではこのたび1種類のコーヒーでアイスにもホットにも両方に使えるブレンドを新たに開発しました。その名も"リバーシブルコーヒー”

いつも飲んでいるホット用のコーヒーを冷やしてアイスにすればアイスコーヒーになるかというと、お試しになった方はお分かりと思いますがとてもアイスコーヒーとはかけ離れた味のものになってしまいます。
また、アイスコーヒー用のコーヒーをホットで飲むと「これがコーヒー?」といった飲み物。
ホットはホット用、アイスはアイス用のコーヒーの焙煎、ブレンドがそれぞれの良さを発揮できるようにブレンドされています。
でも、一つのコーヒーでホットにもアイスにも両方使える欲張りなブレンドはないのでしょうか?

このたびコーヒーメールではこの欲張りな希望をかなえるべく香ノ木工場長をトップとするプロジェクトチームを立ち上げ試行錯誤の末に、とうとうホットで飲んでも美味しく、アイスで飲んでも美味しい特別なコーヒーを開発しました。

このコーヒーの抽出方法は“水出しポット”。
水出しコーヒーポットは以前にも紹介しましたが、水出し用の専用ポットで行います。
ストレーナーにコーヒーの粉を入れて、冷蔵庫に一晩おき翌日ストレーナーを除けば出来上がりです。
アイスで飲むときは氷を入れたグラスに注ぐだけ。
ホットで飲むときはマグカップに入れて電子レンジでチン!
これ一本冷蔵庫にあれば暑いときも寒いときも両方のコーヒーがいつでも簡単に飲むことが出来ます。

この水出しコーヒーをもっとまろやかにするとっておきの方法をお教えします。
麦茶用の縦長の不織布の抽出パックを使う方法です。(ダシ用のパックでは小さいので使えません。)

コーヒーを入れるストレーナーを使わずに、このパックにコーヒーの粉を入れてポットに入れます。
8時間ではまだ抽出が充分ではないので、2〜3日パックを入れたままにします。すると、ストレーナーで抽出した時とは違う、角が取れたまろやかな深みのある味に変化してきます。
優しいコクのあるホットコーヒーとちょっと苦味も感じるアイスコーヒーになります。

少し時間の余裕があるなら是非こちらの方法も試してみてください。なお、くれぐれもパックは入れたままにはしないで下さいね。

便利なリバーシブルコーヒーはコーヒーメールで購入できます!

2010年3月上旬号  No.175

スイーツで大活躍、コーヒーリキュールを作りましょう!

2月の末に20℃以上の気温を記録して、まだ梅の季節なのに桃も桜も飛び越えて初夏のような暖かさになりました。
でもまだ3月は進学先や就職先が決まらないままの落ち着かない日々を過ごしている方は、たくさんいらっしゃることと思います。 早く本当の気持ちの上でも春が来るといいですね。

さて、3月3日はひな祭り。
最近は場所をとる大きな段飾りより、コンパクトな内裏雛だけを飾る家庭も多いそうです。
その代わりでしょうか、地方の過疎化に悩む旧街道沿いの商店街では昔から伝わる雛人形を店頭などに飾り、人々に足を運んでもらおうと日本の各地で雛人形展が開催されています。

お雛様といえば菱餅、雛あられ。それと並んで白酒ですね。今回は白酒ではなく、コーヒー風味のブラックリカーを作ってみませんか?
作り方が簡単な割には使い道はたくさん、ぜひトライしてみてください。
材料は使い切りの少量で考えました。



◎材料
 ・ホワイトリカー   200cc
 ・コーヒー豆     15〜20g
 ・グラニュー糖    コーヒーと同量



◎作り方
@300ccくらいの容量のある瓶を熱湯で煮沸して殺菌します。
A水気を切ったら瓶の中に材料すべてを入れて蓋をし、3週間からひと月ほど熟成させます。
Bコーヒー豆を除いてリカー用の容器に移し替えます。

コーヒーは苦味が出てくるので除いた方がいいのですが、苦味が好きならそのままでもOKです。

使用するコーヒー豆はお好みのものでいいのですが、香りが高いことと、焙煎はやや深入りのもので甘みを感じられるタイプがお勧めです。

コーヒーメールですと、ハワイ・コナ、コロンビアのエメラルドマウンテン、インドネシアのバリ・アラビカ・シンザンなどが美味しくできます。

コーヒーリキュールは食事の後にグラッパのようにストレートで少量を“グッ”と飲むのも素敵ですが、お湯や氷水、炭酸水などで割って飲んでも美味しいです。

でもなんと言っても、このコーヒーリキュールは、コーヒーを使ったスイーツで大活躍します。
アイスコーヒーやコーヒーソルべにちょっとたらせば、アイスコーヒーに素晴らしいコーヒーの香りづけが出来るだけでなく、グレードアップ間違いなしです。
また、コーヒーゼリー、コーヒーババロアなどに使えば風味と香りが一段と増します。

もちろん前回ご紹介したコーヒー風味の生チョコで使用したのもこのコーヒーリキュールです。作る工程も初めは透明だったリーカーが段々とコーヒーの色に染まって行くのを見て楽しめます。

そして時々、蓋をあけて香りの移り具合を確認するのも楽しみな作業。徐々にコーヒーのよい香りに変わり、アルコールの刺激臭が無くなる様子は何か素敵な品物を作り出す事に似てわくわくします。

ホワイトリカーをわざわざ買わなくても、香りの強くない焼酎でもOKです。是非お試しを!!