長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2016年 1月
2016年1月下旬号 No.316
“ コーヒーの健康効果について ”１１月のＮＨＫ「ためしてガッテン」でも取り上げられていたようにコーヒーは 動脈硬化、糖尿病、肥満、そしてがんの予防......など
さまざまな健康効果が注目されているます。
しかしながら年末のカフェイン中毒による日本で初めての死亡例にはびっくりしました。
カフェインというと多くの方はコーヒーを連想すると思います。
ご存知の方はカフェインが含まれている飲み物はコーヒーだけでなく紅茶や緑茶にも沢山含まれているという事は周知の事実なのですが、 これによりコーヒーの飲み過ぎは死に至ると間違って信じてしまう事が心配です。
カフェイン＝コーヒーという考え方の方も多く、コーヒーを寝る前に飲むと眠れなくなると言って、避けている人が食後に緑茶を何杯も飲んでいたりします。
今回の死亡事故はエナジードリンクと一緒に飲んでいたことカフェインの錠剤を使用していたこと等常識では考えられないほどの量を常に摂取していたことが原因だそうです。
それより常時そのような眠気覚ましに頼らなければならないような劣悪な職場環境の方を問題にすべきだという意見もありました。
そんな中で先日テレビの番組で「コーヒーの新常識」大公開という特集がありました。
その中で東京薬科大学名誉教授の 岡希太郎 先生がお話しをされていたことをお伝えします。
コーヒーには大きな働きをする４つ成分がある。
１．カフェイン
２．クロロゲン酸
３．ニコチン酸
４．ＮＭＰ
このうち１のカフェインは皆さんもよくご存知の成分で
神経の働きを強めたり、脳の血管を収縮させることにより眠気や倦怠感を解消し、頭をすっきりさせる。
その他にウィルスが病気を引き起こすリスクを下げることでインフルエンザの死亡率を下げる。
Ｃ型肝炎ウィルスが肝がん進行するリスクを２５％まで抑える。
ウィルスに感染すると細胞の中で増殖し、炎症を引き起こすがカフェインにはウィルスを退治する効果はないが炎症を抑えてウィルスが外に出るのを防ぐ役割をする。
慢性炎症を予防する効果があり、アルコールの毒性を抑え、アルコール性肝炎になるリスクを下げる。
といったことが挙げられるそうです。
特にコーヒーの肝臓病予防効果は優れているので、肝臓に問題のある方に対してコーヒーを飲むことを勧める病院もあるそうです。
肝炎ウィルスを除去する薬の効き目が約２倍に強まる。
女性に多い非アルコール性肝炎「ＮＡＳＨ」にも効果が期待できる。
とのことでした。
２，３，４については長くなりますので次回に。
そして最後には、教授特製のコーヒーの薬効を充分に引き出すためのコーヒーの飲み方を伝授していました。
それについても次回に詳しくお伝えします。
コーヒーはやっぱり健康に効果的な飲み物です！！
美味しいコーヒーを飲んで元気に冬を乗り切りましょう！！
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2016年1月上旬号 No.315
“ 本年も宜しくお願い致します！ ”新年おめでとうございます。
昨年中は“コーヒーの達人”をご愛読頂きありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年はサードウェーブと呼ばれる新しいコーヒーを提供する店が次々にオープンしたり、コンビニでのレギュラーコーヒーの提供により、皆さんがインスタントではなくレギュラーコーヒーを飲み、その美味しさや品質にも関心を持って頂くようになった年でした。
従来のお昼ご飯を提供する喫茶店がコンビニや屋台のお弁当に代わられ、お客様の減少が問題となっていますが、居心地の良いゆったりしたくつろげる喫茶店もまた見直しされてきています。
このような中、皆さんご存知の最高級コーヒーブルーマウンテンがもう飲めなくなります。
ブルーマウンテンは日本で絶大な人気を誇る高級ブランドです。ジャマイカで生産され、その８５％ものコーヒーが日本向けとして輸出されています。
そのジャマイカのコーヒー農園に２０１２年に大型のハリケーンが襲来し、多くのコーヒーの木が倒れるなど大きな被害をもたらしました。それに加えて、この被害で弱った木にコーヒーの木の伝染病「さび病」が発生したこと、コーヒーの実に入り込んで卵を産んで、ふ化した幼虫が種子（コーヒー豆）を食べてしまうコーヒーベリーボーラー（CBB）などの病虫害の被害が重なりました。
そのため輸出することが出来る基準を満たす品質のコーヒー豆がほとんど無くなり、日本に輸出できない状態となっています。
ＵＣＣ上島コーヒーやキーコーヒーではすでにブルーマウンテンの販売を中止しています。
現在コーヒーの木を新たに植えて生産を待つ状況だそうですが、この木からコーヒー豆が収穫できるのは３〜４年先になりそうとのこと。
でも先ほども申し上げましたが、ブルーマウンテン神話があるのは日本だけ。
実は美味しいコーヒーは他にもたくさんあるのです。
「エメラルドマウンテン」も勿論ですが、お勧めはすぐ近くの島キューバで生産される「クリスタルマウンテン」、そしてパナマの「ゲイシャ」です。
その中でも「ゲイシャ」はラ・エスメラルダ農園で生産される、全世界で注目されている今までのコーヒーの常識を覆す、味わった事の無いコーヒーの香りと味です。
レモンティーのような爽やかな柑橘系の風味、すっきりした甘み一度飲むとこれがコーヒー？とびっくりします。
この衝撃の美味しさを味わって下さい！！
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