長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2014年 6月
2014年 6月下旬号 No.278
“ワールドカップが始まりましたね”4年に一度のワールドカップ。ブラジル大会。
いよいよですね。
ブラジルは言わずと知れたコーヒーの世界1の生産地。
勿論単品でも美味しいコーヒー豆を沢山生産していますが、ほとんどと言っていいくらいのブレンド豆にはブラジルのコーヒー豆は欠かせません。
このようにコーヒーと言えばブラジルというくらいに有名な生産地ですが、初めからコーヒーが自生していたわけではなく(コーヒーの原産地はエチオピアですね。)
他の国から種を入手して栽培がはじまりました。
これにはちょっとおもしろい話があります。
1727年の事です。ポルトガル(ブラジルはポルトガル領でした。)の船長で沿岸警備隊の仕官であった、フランシスコ・デ・メロ・バリエッタがフランス領ギニア(日本地図で見ると右の端と左の端になりますが、ヨーロッパ中心の地図で見ればブラジルとギニアはすぐ隣です。)のケイン総督を表敬訪問した際に出された美味しい飲み物がコーヒーでした。
どうしてもこのコーヒーの木を手に入れたいと思った彼は、種や木の海外持ち出しが禁じられていたにもかかわらず総督夫人に取りいって、コーヒーの種と苗木を別れの花束に隠してもらいうけ、アマゾン川沿いのポルトガルの植民地パラで栽培を行うことになったとのことです。
このフランシスコ氏がどれだけの色男だったのか、それとも総督夫人が一目ぼれしたのか分かりませんが、このことがブラジルのコーヒー栽培の始まりなのだそうです。
そのことにより、1727年をコーヒーの記念の年としていまでもお祭りがあるとか。
この40年後の1770年ごろになってリオ・デ・ジャネイロで栽培が始まったそうです。
その後修道院などで栽培されていたコーヒーはキューバなどで輸出用の作物として価値があるとの評価が出ており、修道院の鑑賞用植物から一気に商業作物として栽培されるようになったそうです。
現在ではリオ・デ・ジャネイロ近郊では地形が大規模栽培に適していないこともあり生産地はミナスジェライス州やエスピリットサント州に移りましたが、コーヒー豆の輸出港としては、サントス港に次いで国内第2の地位を得ています。
ブラジル国内のコーヒーの消費は昔はブラジルコーヒー院が取り仕切っていて、良質のコーヒーは輸出用に回し、それに向かないコーヒーを国内で消費していたのでブラジルの国民は世界1のコーヒー生産国であるにもかかわらず余り美味しくないコーヒーを飲んでいましたが、現在はそのコーヒー院も解体され良質のコーヒーが国内でも出回るようになり、品質良い美味しいコーヒーを提供する店が沢山出来ています。
サッカーを観戦に行く外国人の観光客もブラジルの美味しいコーヒーを飲むこととと思います。
ブラジルまで応援に行かれないサポーターの皆さん。
ブラジルのコーヒーを飲んで観戦しませんか。
コーヒーメールではブラジルのコーヒーのなかでもぴか一に美味しいコーヒー鑑定士セニョール・ジョンのコーヒーを販売しています。
美味しいコーヒーはこちらからどうぞ!!
2014年 6月上旬号 No.277
“アイスコーヒーで和風のひんやりお菓子”夏らしくなってきましたね。もう日傘や帽子の出番です。
今年はエルニーニョの影響で冷夏かもしれないとの予報が出ています。
やはり夏はカァーッと暑くなって欲しいものです。
コーヒーを使ったスイーツというとコーヒーゼリーとかコーヒーババロアとか洋風のものを想像しますが、コーヒーを使って和風のスイーツを作ってみませんか。
1.“コーヒー白玉”は聞いたことがあるかもしれません。
白玉粉を水で練る代わりにコーヒーを入れます。
かなり濃いコーヒーでないとコーヒーの味が出ないのでレシピにはインスタントコーヒーを使うようになっています。
白玉粉200gに対してインスタントコーヒー大さじ1と250mlの水を加えよく練って丸くします。
これを沸騰したお湯の中に落とし、浮き上がってきてくるくる回るようになったら出来上がり。すくい上げて氷を入れた冷水に取って冷やします。
上からフレッシュミルクとガムシロップをかけていただきます。 これをエスプレッソコーヒー150mlと水100mlに替えると深い味わいの香りのよいコーヒー白玉が出来ます。
濃いめに入れたアイスコーヒーでも美味しく出来ます。
こちらの方は冷蔵庫に入っている水出しコーヒーでも作れます。
その時はアイスコーヒーのみで白玉粉を練り、水は使いません。
2.また、“コーヒーわらび餅”も出来ます。
わらび餅粉80gに対して砂糖40gを鍋に入れ、濃く入れたアイスコーヒー400mlを加えてよく溶かします。
鍋を火にかけ、絶えずかき混ぜながら液が透明になり、粘りが出るまで練ります。
はじめはコーヒー牛乳のように見える液体がだんだん透き通って来て、粘りが出てきますのでしゃもじでしっかり鍋底からかき混ぜます。
容器に入れて冷やします。冷えたら適当な大きさに切り分けます。
粗熱が取れた時点で、手に水を付けて丸めて、冷水に落としてもいいです。ミルクパウダーにグラニュー糖を混ぜたものをかけていただきます。シナモンパウダーを少し加えるとより美味しい。
コンデンスミルクをかけても美味しいです。
こちらの方もインスタントコーヒーなどではなく、エスプレッソコーヒーや濃く抽出したアイスコーヒーを使ってつくると、素晴らしい味になります。
どちらも冷蔵庫で保存すると固くなってしまい、風味が損なわれるので冷水に入れて冷やしたらすぐに頂きます。
保存は常温でその日のうちに頂いて下さい。
目先が変わってうれしいおやつになりますよ。
美味しいコーヒーはこちらからどうぞ!!