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長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2014年 5月

2014年 5月下旬号 No.276

“天候不順の時の水出しコーヒー”

5月半ばになったら急に30℃を超える暑い日がやって来ました。
東北地方でも30℃近くになって、7月の気温とか。
でも、少し前までは朝晩が寒くて、暖房が必要なくらいでした。
半袖のシャツはまだまだと思っていましたし、クールビズが始まって涼しい装いをと思っても寒くてそれどころではない状態でした。

昨今でも日中はかなり暑くなっても朝晩はやはりひんやりしています。
こんな時に水出しコーヒーを作るとうまく抽出できません。
水温が低すぎるのです。

例年に比べ水温が低いので、昨年のように水道水やミネラルウオーターをポットなどに入れて水出しのパックを入れても水温が低くて色が薄い麦茶のようなアイスコーヒーになってしまいます。

今はあまり見掛けることは無くなりましたが、本格的なダッチコーヒーと呼ばれている水出しコーヒーは、細い管でまる1日かけて常温でコーヒーを抽出していました。

これと同じで、今の時期は冷たい水道の水に水出しコーヒーのパックを入れて、すぐに冷蔵庫に入れると冷た過ぎて、コーヒーが抽出されません。

たかが、5℃、10℃程度の違いと思うかもしれませんが、これがたかがではなく、かなり重要な問題です。

コーヒーの抽出の温度はかなりデリケートで、ホットコーヒーを抽出する時でも、沸騰直後の熱湯をコーヒーの粉に注ぐと、新鮮な挽きたてのコーヒーでもうまく泡が立たないのですが、適正な95℃前後のお湯だとモコモコとしっかりと泡立ちます。

先日高知県で初鰹が不漁で、例年の20%ほどしかないとの報道がありましたが、その原因は四国沖の海水温が例年よ1℃低いからだそうです。

たかが1℃と思いますが、魚にとって1℃は人間の感じる10℃程になるとか。気温が10℃違えば服装もかなり違いますよね。

温度はそれほどに重要なものなのです。

外を歩くと汗をかくような暑い日になったら、水出しコーヒーはすぐに冷蔵庫に入れますが、まだ、朝晩ひんやりして、長袖の服装でもいいような時にはポットは室内に置いて抽出を行い抽出が済んだら、コーヒーのパックを除いてポットを冷蔵庫に 入れましょう。

急に暑くなったので、まだ暑さに慣れていない人が多く、熱中症に気をつけて下さいと天気予報で話していました。

運動をして汗を出し、汗が出やすい状態を作っておくことが予防になるとのこと。
利尿作用のあるコーヒーも体調管理に役に立ちます。
暑くなった日中はアイスコーヒーがとても美味しいですよ!!

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2014年 5月上旬号 No.275

“NHKBSプレミアム「珈琲屋の人々」その後”

ゴールデンウィークが始まりました。前半は雨の飛び連休でしたが、後半はお天気に恵まれる予定とのこと。
皆さんはどこへお出かけですか?

出かけるのにもお天気がいいと気持ちがいいですね。
新緑は目にもよさそうです。また、潮の具合もいいとのことで 狩りにも最適とか。

ちょっと暑くなって来ると、もう冷たい飲み物が欲しくなります。
我が家でもすでに冷蔵庫で水出しのアイスコーヒーが 備されています。

でもこの時期は暑さと寒さが同居していて、昨日暑かったのに今日は暖房が欲しいくらいに寒いとか。
コーヒーもホットにするかアイスにするか迷う時期でもあります。

こんな時はコーヒーメールのリバーシブルコーヒーなら水出しでアイスにしておいて、ちょっと寒い日は電子レンジでチンすればホットコーヒーとして頂けます。

その場で抽出したドリップ等とは違って、ちょっと香りに不足があるかもしれませんが、おやつを食べながらのティータイムには充分な美味しさです。

でも残念なことにコーヒーをファッションとしてとらえ、実際の美味しさや香りより形だけを優先する人が増えていることです。

最近の傾向として中身より、外面重視。品質より価格の安さ!
だから人間も使い捨てなのではないでしょうか。

そんな時だからこそ、本当に美味しいコーヒーを時間をかけてゆっくりと抽出して、じっくりと味わうことが必要と思います。

NHKBSプレミアムドラマの「珈琲屋の人々」でもせっかく主人公が心を込めて淹れたコーヒーを口を付けずに あわてて出ていく人がいます。これだけでもこのキャストがこの後のドラマの展開でどのようになるのか分かるようです。

あのあと登場したコーヒーはモカとブレンドでした。
これらのコーヒーはドラマの中でどのような位置づけになっていくのでしょうか。

高橋克典さんのコーヒーのサービスの方法もとても丁寧で一見の価値があります。 今のセルフサービスの店にはない、とても快い優しさを感じます。
夜少し遅い時間ですが、コーヒーの好きな方はぜひご覧になって下さい。

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