長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2012年12月
2012年12月下旬号 No.242
“クリスマスとお正月のコーヒーはグレードアップして!”今週の初めから急に寒くなりました。各地から例年以上の積雪との 便りも届いています。
明日は選挙の投票日。寒いけれど投票にはいきましょう。
もう、お歳暮もピークが過ぎクリスマスのプレゼントの方が気になり だしました。プレゼントの用意はもう済みましたか?
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クリスマスは最近は外でパーティーをして騒ぐより、家でいつもより ちょっと高価な食材やお酒を用意して楽しむという人が増えているよう です。
ケーキにしても有名パティシエの高価な物も人気があるのだそうです。 よく見かけるクリスマスケーキは白の生クリームと生の赤いイチゴが 飾られたものですね。
でもこれは日本独特のもので、海外にはないそうです。 海外のクリスマスケーキはいたってシンプルで日持ちのいいものが多く 日本のように表面一杯に飾りをしたものは海外の方から見るとびっくり なのだそう。
でも、目も舌も楽しませてくれる日本のクリスマスケーキですから 美味しく頂きたいものですね。
そんな美味しいケーキを用意したのなら、コーヒーもとびっきり 上等の物を用意しましょう!!
ブルーマウンテンNo.1やエメラルドマウンテンなどがぴったり。
ブルーマウンテンは優しいすっきりとした味と香りで上品な印象の コーヒーですから是非白の生クリームに赤のイチゴのケーキで。
エメラルドマウンテンはしっかりした深い落ち着きのあるコーヒー なのでチョコレートのケーキに合います。
コーヒーは電動のコーヒーメーカーではなく、そのコーヒーのグレード に合った、ペーパードリップやサイフォン、ネルドリップ等が いいでしょうね。
せっかくの高価なコーヒーですから心をこめて抽出してほしいですね。
このように単品で高価なコーヒーを楽しむのも素敵ですが、 いつものブレンドコーヒーでもちょっと目先を変えてパーティー用に アレンジしてみては。集まった皆さんがびっくりしますよ。
ミルクフォーマーがあれば簡単にアレンジコーヒーが出来ます。
コーヒーは出来れば深煎りの方がいいのですが、なければ濃いめに 抽出します。
ミルクを電子レンジなどで60℃に加熱します。
低いと泡立ちが良くありません。高いとミルクの味が悪くなります。
温めたミルクをミルクフォーマーで撹拌します。
この時、フォーマーの回転部分をミルクの中にしっかり沈めると 綺麗な泡になりません。
回転部分を常にミルクの表面近くに来るようにして、細かで 滑らかな泡を作るようにします。
量が倍くらいになったらコーヒーの入ったカップに液体の部分を 静かに注ぎ、残った泡の部分を表面に乗せます。
チョコレートペンでスマイルの顔の形を描いたり、花丸を描いたり 出来ます。
また、丸い輪を3〜4個同心円上に描いて、爪楊枝や竹串で 中心からと外側から線を引くと綺麗な模様が描けます。
好きな模様を厚紙で切り抜き、茶腰に入れたココアパウダーを 上からかけると模様がミルクの上に描けます。
お子さんでも簡単に出来ますし、ミルクの入ったコーヒーは 口当たりもソフトになり飲みやすくなるのでお子さん用としても 最適です。
今年のクリスマスはお家で美味しいコーヒーを飲みましょう!!
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2012年12月上旬号 No.241
“冬場は温度にも注意!”今年も残り1ヵ月となり、寒さもまして来ました。
こんな寒さの中に熱い選挙戦が行われようとしています。とは言っても 外を吹く風は冷たく、体を温める飲み物は心も体もほっとさせて くれますね。
最近の住宅は密閉性が高く、空調もしっかりしているので昔ほど 寒さが気にならなくなってきています。
でも家全体からみれば、やはり夏の時とは違い、家具や食器なども 冷えています。
コーヒーを抽出する時の温度に気をつけていますか?
電動のコーヒーメーカーの場合は温度調節は自動で行われますが、 ペーパードリップで手で抽出する場合は注意が必要です。
ポットでお湯を沸かす時にはいつもより多めの水を入れて、容器を 温めるのに使いましょう。
抽出するフィルター、サーバー、コーヒーカップも必ず温めます。
コーヒーを美味しく抽出出来る温度は焙煎された豆の煎り具合にも よりますが、おおむね82℃前後です。 よくある間違いにお湯が沸騰して火を止め、すぐにコーヒーの粉の上に 熱湯を注ぐ人がいます。そればいけません。
沸騰したら必ず一息置いて、82℃前後まで湯の温度が下がってから お湯を注ぎます。沸騰直後の熱いお湯を注ぐとコーヒーの粉が 熱湯で煮えてしまいます。
緑茶でも玉露のような美味しいお茶の抽出温度は低い事はご存知と 思います。
コーヒーも90℃以上の熱湯で抽出すると泡が噴きあがってしまい うまく蒸らしが出来なくなります。
熱湯を注ぐとドーム型に膨らんだ粉の表面の一部に穴があき、その穴 からコーヒー内部に閉じ込められていた温かな空気が上に抜けて 冷たい空気がコーヒーの内部に入って来ます。そのためうまく 蒸らしが行われずに旨味成分の抽出が充分行われなくなるのです。
旨味成分は第1投目の蒸らしと第2、第3の注湯でほとんどが抽出 されます。この段階でではエキス部分の抽出なのでこの後の お湯の抽出でバランスと濃度を調節します。
冬場は他の時期に比べて空気の温度も低く、温めた食器類も 冷めやすいので、温度管理には充分注意しましょう。
コーヒーを抽出する間もカップのお湯は捨てないように。 また、気にしない人も多いのですがサーバーの下にもポット敷きを して抽出されたコーヒーが冷めないようにしましょう。
冷めたコーヒーを飲めないくらいに熱く沸かし直したコーヒーを 提供する喫茶店がありますが、そのような熱いコーヒーもどうかと 思いますが、冬場はコーヒーの温度にも注意して抽出されたら 冷めないうちに頂きましょう!
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