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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2016年12月

2016年12月下旬号 No.338

“ コーヒーを飲んで締めくくり ”

今年も残り少なくなってきました。
皆さんの今年の大ニュースは何だったでしょうか?
嫌な事、悲しいこと、悪いことはサル年でうれしいこと、楽しいこと、良いことはトリ年で新しい年を希望を持って迎えたいですね。
今年もコーヒーに関する健康効果についていろいろとお伝えして来ましたが、今年最後の締めくくりのような記事が文芸春秋12月号にありました。

「がん予防は料理法にカギがある」という題で奥野修司氏が述べられています。

食事で活性酸素を除去してがん予防に役立てるという内容でその中にコーヒーに関する記述があります。

体にとって良くないといわれている活性酸素ですがその活性酸素の中で油が酸化するときに出来る脂質ラジカルは強力な殺細胞性があり、危険な活性酸素の一種と言われています。

一般的な活性酸素と違って寿命が長く、放射性物質と同じく長い間体内にとどまって危険な状態を続けるとのことです。

そしてこの脂質ラジカルが出来る過程で触媒のような物質があるとより速やかに反応が起こり油が脂質ラジカルになるのを早めることになるそうです。その触媒の役目をするのが赤身の肉だそうです。
赤身の肉には赤血球の鉄分がたくさん含まれていてこの鉄分と古い油の過酸化脂質が反応して脂質ラジカルが出来てしまうとのこと。

「コーヒーで危険な鉄を体外へ」と題してコーヒーはこの危険の要因となる脂質ラジカルを捕捉して体外に排出してくれるということです。
赤ワインに含まれるフラボノイドが抗酸化成分として有名ですが実は抗酸化力が高い飲み物として、高い方から順にコーヒー、赤ワイン、煎茶、紅茶、ほうじ茶、白ワインなのだそうです。
赤ワインと同等かそれ以上の力がコーヒーにはあるそう。
他にルイボスティーも発がんの可能性を抑える効果が高いそうです。

食事の時にお茶やコーヒー、ワインを一緒に飲むのは添え物や流し込むためだけではなく、これらに含まれるタンニンやポリフェノールが余分な鉄と結合して体の外に排出してくれる役目があるそうです。

この中で特に要注意と述べられているのは酸化した油と赤身肉の組み合わせが一番危険とのこと。

年末年始は皆さん忘年会やらお正月でいつもより美味しい豪華な食べ物をいただく機会が多くなると思います。
こんな時こそ健康に十分注意をして暴飲暴食を避けるように注意したいですね。そして食事の締めくくりには美味しいコーヒーを1杯!
これで活性酸素を除去して健康に過ごしましょう!!

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2016年12月上旬号 No.337

“ さすがードイツ ”

最近では日本もコンビニで手軽に本格的なコーヒーを飲めるとあってテイクアウトのコーヒーが人気です。
そして日本国内では海外ではほとんど見かけない自販機での抽出型のホットコーヒーも根強い人気があります。

こんな自動抽出のテイクアウト型のコーヒーですが、それに使われる紙のコーヒーカップについて、ドイツでは使い捨てでないコーヒーカップに切り替える動きが強まっているそうです。

ドイツでは年間28億個の持ち帰り用のコーヒーカップが消費され捨てられているそうです。
これは資源の無駄遣いとのことで、リサイクル出来る新しいコーヒーカップを導入する取り組みがなされ始めました。

これは「フライブルグ・カップ」と名付けられ、フライブルグ学園都市が考案したものだそうです。
素材は天然の有機素材で作られ、食洗機での数百回の洗浄にも耐えられるとのこと。

このカップは地元の当局が提供し、飲み終わって空になったカップをお店などに戻せば1ユーロが返金されるそうです。
戻されたカップはお店で洗浄して再度利用されるとのこと。

いま世界で利用されている使い捨ての紙コップは表面が水をはじくようにポリエチレンがコーティングされていて、紙表面からは除くことが大変困難で、リサイクルすることが出来ずに廃棄するしかないそうです。

ドイツでは1時間に32万個のカップが利用されているそうで、資源の無駄遣いや、ゴミの問題、森林の環境に関する影響が心配されています。

現在のところ、この取り組みには16の企業店舗と大学の図書館内のカフェなどが賛同して参加しているとのこと。

このような実験はベルリンやローゼンハイムなどでも行われているとのことです。

日本国内では喫茶店でコーヒーを飲む場合は間違いなく陶器製などのカップで提供されますので問題はありませんが、最近大変な勢いのコンビニコーヒーの紙コップはは資源の無駄遣いに結びつきます。

マイカップを持参できるショップならそれもいいでしょう。
環境にも配慮できる皆さんならご家庭や職場でお気に入りのカップで美味しいコーヒーを飲むことにしませんか?

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