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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2021年01月

2021年01月下旬号 No.436

“ ブルーマウンテンコーヒーをどうぞ! ”

2021年も早半月が過ぎました。
新型コロナウィルスの感染状況は深刻になるばかりで、とうとう11の都府県に緊急事態宣言が発令されました。
夜8時までの飲食店の営業が強調されていますが、夜8時までなら出歩いてもいいということではなく、日中もしっかりと感染防止をして外出し、出来る限り自宅にいて、静かに過ごしてということなのでしょう。

在宅時間が増えて、お家でコーヒーを楽しむ方が増えたようです。
そうなると、凝り性の方は産地や銘柄に拘ったり、焙煎や挽き方に拘ったりと探求心がぐんぐんと深まる方もおいでなのかもしれません。

そんな方が高価な「ゲイシャ」「コピルアク」などに行く前に是非とも経験してみたいのが「ブルーマウンテン」ではないでしょうか。
毎年ご紹介しようと思いつつ、お正月明けということもあってご紹介しそびれていましたが、1月9日は「ジャマイカ ブルーマウンテンの日」です。
これは1967年にジャマイカのキングストン港から大量のコーヒー豆を積んだ船が日本に向けて出港した日なのです。

日本はジャマイカのブルーマウンテンコーヒーのほとんどを輸入している大のお得意さん国家です。

ジャマイカは東西に長く253q、南北は82kmの島です。
国土の5分の4は山地で、その最高峰がブルーマウンテンで2,256m。この山の麓で生産されるコーヒーをブルーマウンテンと呼びます。

ジャマイカで生産されたコーヒーでもこの限られた地区の物をブルーマウンテンコーヒーと呼び、それ以外の山岳地帯で生産されたコーヒーはハイマウンテン、そのほかはプライムウオッシュと呼びます。

ジャマイカは1494年にコロンブスの第2次航海の時に発見され、スペイン領となりましたが、1655年にイギリスがスペインから 奪い、1670年にマドリード条約により正式にイギリス領となりました。1962年に独立し、英連邦の一員です。

コーヒーの栽培に関してはカリブ海のフランス領マルティニーク島に有名なフランスのルイ14世がパリの植物園で栽培させていた苗を 移植し、そこからイギリス人がジャマイカに持ち込んで栽培が始まったそうです。

イギリス王室で愛飲されていたブルーマウンテンは日本で大変な人気で世界でこれほどブルーマウンテンを評価しているのは日本だけで、ジャマイカは日本の海外経済協力基金などの資金を利用して、ブルーマウンテンの増産に努めています。

ブルーマウンテンの味についてはかの「007」の作者イアン・フレミングも「死ぬのは奴らだ」(原題:Live and Let Die)の中で「the most delicious in the world」と絶賛しています。
彼はイギリス人ですが、退役後の余生をジャマイカで過ごし、「007」シリーズの創作活動をこの地で行いました。

「007」の最新作 「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」はジャマイカで撮影が行われ昨秋に公開予定でしたが、新型コロナの 影響で4月に延期されました。
これもさらに延期の可能性があるとのことです。映画館に足を運ぶ層が若者ではなく、年配の方々なので「鬼滅の刃」のように大勢の入場が望めないからだそうです。今の若者は「007」を知らないのかもしれませんね。

ブルーマウンテンを飲んだ方はやはりこのコーヒーの品のある香りとバランスの取れた味にやっぱり素晴らしいコーヒーだと納得するはず。

あなたもブルーマウンテンコーヒーを飲みませんか!

2021年01月上旬号 No.435

“ 能率アップのためにはコーヒーを飲んでからのお昼寝 ”

 あけましておめでとうございます

今年が皆様にとって良い年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

昨年は新型コロナで大変な一年でした。今年こそはこれを克服して素晴らしい年となるようにしたいですね。
まだまだ感染は収まる様子はなく、皆様も静かに新年を迎えらられたのでしょうか。
より感染力の強い変異したウィルスも日本で発症が確認されました。
ワクチンの接種も欧米ですでに始まっていて、日本でも近日中に接種がおこなわれるようですので、期待したいですがまだまだ分からないことも多く、接種をためらう方も出てくるのではないでしょうか。

とはいえ、一日も早くこの感染が収まり、以前のようなマスク、消毒、ソーシャルディスタンスをしなくて済む日常が来てほしいです。
すでに一年近く我慢をしている皆さんもそのうちに限界が来るのではと心配です。
人間本来の社会的な触れ合いが出来ない世の中は人間性を壊してしまうのではとおもうのですが。

一年の初めに皆様方は今年の目標や計画を立てられますでしょうか。
今年こそは効率的に仕事をしたい方にお勧めの方法を紹介します。
先日の東洋経済 健康のコーナーで白濱龍太郎先生が「コーヒー後の昼寝」が脳を劇的に回復させる」との記事のなかで正しい昼寝の取り方で脳は劇的に回復するそうで、日中の集中力や能率アップに意外なほど効果的なのが、15〜20分程度の短い昼寝だそうです。
そして、コーヒーを飲んでからの昼寝がお勧めとのと。
コーヒーの香りには副交感神経を優位にして、気持ちをリラックスさせる効果があり、それは催眠作用が期待できるとのこと。

ただ、コーヒーにはカフェインも含まれていて、交感神経を刺激して眠気をなくし、気分をすっきりさせる覚醒効果もあります。香りとは真逆の効果となり眠気覚ましにはカフェインというコーヒーの効能はこちらの方が有名です。

先生がおっしゃるにはコーヒーの香りは嗅いだ瞬間からリラックス効果が出ますが、カフェインは摂取してから覚醒の効果が出るまでに20〜30分かかり、このタイムラグを利用して昼寝に充てることで睡眠による休養効果とカフェインの覚醒効果のいいとこ取りが出来るそうです。

コーヒーを飲んでの昼寝の後はすっきりと頭がさえて、仕事や勉強のパフォーマンスの向上が実感できるとのことです。

ただ昼寝をする時刻は午後1時前後がベストで、遅くても午後3時までに済ませることが必要だそうです。これより遅いと本来の夜の睡眠の妨げになるそうですし、20分以上寝ると眠りが深くなり、目覚めが悪くなってしまうとのこと。カフェインが効き始めるタイミングに合わせて起きるのが秘訣とのこと。

テレワークで自宅でお仕事をする方も増えていると思いますが、ご自宅でなら15〜20分程度の昼寝も可能と思います。
是非コーヒーを飲んで、仕事の能率をアップさせて下さい。
そして、飲むコーヒーはもちろん香り高く美味しいコーヒーが一番!