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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2019年11月

2019年11月下旬号 No.408

“ コーヒーで美と若さを! その2 ”

 前回ではNHKの番組で放送された「美と若さの新常識」の中のコーヒーは美容に役立つという内容のうち、クロロゲン酸についてお話ししました。
今回はナレーターを務めるLiLiCoさんがコーヒーでダイエットした事についてお話ししたいと思います。

LiLiCoさんはコーヒーだけに頼ったのではなく、コーヒー40%と運動30%、食事30%の割合でダイエットに挑戦したそうです。
その結果2か月で9kgの減量に成功したとのこと。

その写真を見れば“わー!!すごい!!!”とびっくりします。

1日に4杯ほどのコーヒーを飲んだそうですが、コーヒーを食事の前に飲むとある程度の満腹感が得られて、食事の量が減るとのことでした。

内科医の菊池好晃先生の研究によるとコーヒーのクロロゲン酸にはには血糖値を抑える力があり、食後の急激な血糖値の上昇を抑えるので、肥満の予防に役立つとのこと。

でも効果的な飲み方は食事の前に飲むのではなく食事中に食べ物と一緒に摂るようにすると効果的なのだそうです。
食べ物とコーヒーが胃腸の中で同時に存在していることが重要だとか。
そのため食後にコーヒーを飲むことでダイエットを期待しても効果はあまり望めないとのことです。
勿論食後のコーヒーをゆっくり味わいながら会話をするということは精神的には良いと思うのですが。

ということで、もしダイエットのためにコーヒーを飲むのであれば、食事をしてる時に飲むことが大事だということだそうです。

そしてコーヒーのもう一つの働きにアンチエイジングがあるそうです。
人間の細胞は傷ついた細胞がNADによって修復され、元の形にもどり再生をするそうですが、老化と共にNADが減って細胞の修復が難しくなり、しわなどが出来てしまうのだそうです。

コーヒーに含まれるニコチン酸はNADの材料となり、NADの低下を防いで肌を若いときのように回復する効果も期待できるそうです。

そしてびっくりするのはニコチン酸を含む食べ物はコーヒーとキノコ類、ピーナッツなどのナッツ類以外にはないそうです。
今、ナッツのはちみつ漬けが美容に良いと人気ですが、脂肪分やカロリーの事を考えるとコーヒーの方がずっと健康的な気がします。
ちなみにニコチンというとたばこを連想されると思うのですが、たばこのニコチンとニコチン酸は全くの別物だそうです。

コーヒーはエチオピアで発見された時から薬だったそうです。
九州大学名誉教授の吉野純典先生は福岡市内の男性5000人に肝機能とコーヒーについての調査を行い、全く飲まない人と1日に1〜3杯飲む人、4杯以上飲む人とのALTの量を調べた結果全く飲まない人に比べて1〜3杯飲む人、さらに4杯以上飲む人の順にALTの数値が下がっていたそうです。

こんなこともあり、実際に肝機能の改善のためコーヒーを飲むように指導する先生もおられるとか。そして気になる結果ですが、肝機能が改善された例もあるそうです。

ただニコチン酸はコーヒーを焙煎すればするほど減ってしまいます。
極力浅煎りのコーヒーがよいとのこと。熊本市には極度の浅煎りのコーヒーを長年提供している喫茶店もあるそうですが、クロロゲン酸を沢山含むのは深煎りコーヒー、ニコチン酸は浅煎りとなると両方を取りたいというのは難しいですね。

そして番組ではクロロゲン酸がたくさん含まれる深煎りのコーヒーとニコチン酸を沢山含む浅煎りコーヒーの両方をうまく取り入れる方法として、深煎り、浅煎り両方のコーヒーを半分ずつ混ぜて抽出するということを紹介していました。

コーヒーの健康と美に関するお話如何でしたか?
番組ではこの後コーヒーを使った鶏唐揚げとドレッシングの作り方を紹介していました。
唐揚げはコーヒーの香りはしないものの柔らかくて美味しいとのこと、ドレッシングの方はほんのりコーヒーの香りがして美味しいとの出演者の感想でした。

美と美しさのために美味しいコーヒーを
1日3杯飲んで美しくなりましょう!!

2019年11月上旬号 No.407

“ コーヒーで美と若さを! その1 ”

 11月に入ると急に寒くなりますね。今年のインフルエンザの流行はどうなのでしょうか?
10月31日のハロウィンも日本にすっかり定着してしまったようで、これが過ぎるとどこも冬支度になりますね。

前回は緑茶とコーヒーでダイエットというお話をお届けしましたが美容やダイエットに役立つコーヒーについて 先日のNHKのBS放送「美と若さの新常識」の番組の中でコーヒーの美容効果について詳しく説明がされていました。
ご覧になった方もいらっしゃることと思いますが、ちょっと内容をお伝えします。

コーヒーは神秘の美容ドリンクで、
1.美肌効果
2.若返りのアンチエイジング効果
3.ダイエットの効果
の大きな効果が期待出来るそうです。

番組には
岡山理科大学教授の安藤秀哉先生
富山大学教授の中川崇先生
東京薬科大学名誉教授の丘希太郎先生
のお三方が出演されていて
コーヒーに含まれる成分は1000種類以上ありますがその中で代表的なもにポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」がたくさん含まれているとのことです。

クロロゲン酸は抗酸化作用が高く、クロロゲン酸の入った飲み物を飲むと肌の中の水分量が19%もアップし、みずみずしい肌になるとのこと。
また、女性の肌の大敵「シミ」の予防効果も高く、東洋大学食品環境科学部教授の近藤和雄先生の研究によれば30〜60代の女性131人のシミについて調べたところ、コーヒーをほとんど飲まない人に比べて、1日に1〜2杯飲む人の方が、また3杯以上飲む人の方がよりシミが少ないことが判明したそうです。

クロロゲン酸がシミを防止するメカニズムは紫外線が皮膚の細胞にメラニン色素を作る過程で色素を作るのをブロックする役目をするとのこと。コーヒーを飲むことで、メラニンの生成を4割も少なくなった画像も紹介されていました。

クロロゲン酸はリンゴ、ナシ、ジャガイモ、サツマイモ、ゴボウなどに含まれるとのことですが、コーヒーが圧倒的に多いそうです。

また、クロロゲン酸がより多く含まれるコーヒーの種類はアラビカ種よりロブスタ種の方が多いそうですが、焙煎の度合いによって大きく変わりより浅い焙煎の方がクロロゲン酸が含まれる量が増えるそうです。

コーヒーを1日に何倍飲むのが適当なのかという点では、コーヒーを飲めない人とたくさん飲んでも大丈夫な人がいるのはカフェインの代謝する速度に個人差があることが原因だそうです。

これはお酒(アルコール)に弱い人と強い人がいることと同じだそうです。
1日に3〜4杯くらいが適量ではないかとのことです。それ以上は心臓病などのリスクも上がるので、適度に飲んで楽しむのが良いそうです。

番組のナレーションを務めるLiLiCoさんはコーヒーを飲んで体重が2ヶ月で9kgも減ったそうです。

食欲の秋なのでついつい美味しいものを食べて体重が増えてしまうという事が心配な方に次回はどのようにLiLiCoさんがダイエットに成功したのかをお知らせします。
ダイエットに効果的なコーヒーの飲み方があるそうです。
皆さんはコーヒーをいつ飲みますか?食事の後ですか?
回答は次回に。