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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2021年08月

2021年08月下旬号 No.450

“ 新型コロナにもコーヒーは効果がある! ”

 日本が沢山のメダルを獲得したオリンピックが終わり、甲子園の選抜高校野球が始まりました。
今年は台風がオリンピックの競技場や閉会式をそれて進んだので、雨のため変更になることもなかったのですが、高校野球の方は中旬はほぼ雨の予報が出ていて、せっかく今年は開催がされたのに試合が延期になる残念な天気模様です。
球児の熱とパワーで雨雲を吹き飛ばしてもらいたいものですね。

オリンピックの期間中も新型コロナの感染者数は増え続けていて、連日過去の1日の感染者数を更新する県が沢山出ています。

ワクチン接種も進んできたのに、重症者や死亡者も増えていて、重症化しても入院できない可能性もあるとかで、まずは各自がしっかり予防対策をして感染しないようにしなければなりませんね。

そんな中、アメリカノースウエスタン大学ファインバーグ医学部予防医学科のマリリンコーネリス氏は新型コロナの拡大を防ぐためには国や地域で公開されている予防ガイドラインに従うことが大切ですが、それに加えて食事と栄養という基本によってリスクを減らせる可能性があるとのこと。
どのような食事をしているかは免疫力に影響し、新型コロナを含む感染症に対する感受性や反応で、免疫力は重要な役割を果たしていますとのこと。

英国の大規模ヘルスケアデータベースを使用して、コロナ前とコロナ発生後の食事行動を解析した結果、野菜をたくさん食べていてジャガイモなどの高でんぷんの物は除き、加工肉を食べず、コーヒーを1日1杯以上飲む習慣のある人に新型コロナのリスクを約10%減少することに関連していることが分かったそうです。

野菜には炎症や酸化ストレスを軽減するビタミン、ミネラル、ポリフェノール、カロテノイドなどの重要な栄養素が含まれており、またコーヒーには抗酸化作用のあるクロロゲン酸が豊富に含まれているので、このような結果になったと指摘しています。

それ以外にもタバコを吸わず、アルコールも控えめにし、糖質の多い高カロリーの飲料やお菓子を食べすぎず、睡眠の向上やストレスの管理も大切とのこと。

勿論家の中で動かない生活はよくないので、適度な運動も必要でしょう。
ウォーキングも重症化リスクの軽減に役立ち、死亡するリスクを大きく減少できることも明らかになっているそうです。

1日30分週5回のウォーキングを行っていると、重症化リスクを大きく低減できるとのこと。

テレワークの推奨で自宅で椅子やソファーに座ったままでPCの画面を見る生活が増えた方は要注意です。
このような方は30分ごとに立ち上がり、足を伸ばして出来れば軽い体操などの運動をすることが大切とのこと。

他の作業をして、気分転換を図るのもいいと思います。
午前中に1回、午後に1回ご自分でコーヒーをドリップしてみませんか?
水を汲んでお湯を沸かす時間やコーヒーを計ってミルで挽く動作など今までとは違う動作が頭脳をリフレッシュするのに役立ちます。

まだ暑い日もあるようですが、暦の上では秋に入りました。
ホットコーヒーも美味しくなりますね。

2021年08月上旬号 No.449

“ ブラジルでコーヒーの木に霜害 ”

 ほぼ無観客で開催された東京オリンピックですが、やはりメダルのかかった試合では関係者の声援が静かな会場内であるだけによけいはっきりと聞こえ、手拍子での応援ではなくやはり声援になっています。

このような状況下で、新規の感染者が爆発的と言えるような状態で増えていて、専門家が危惧したような形になりつつあります。
報道関係もオリンピックのメダルのかかった試合の中継を優先して肝心のコロナ関係のニュースを後回しにしたり、縮小したりしているので、一般の人々としてはコロナよりオリンピック優先という気がしますので、ついつい気持ちも緩みがちになるのはあり得るかなと思います。

このような状況下ですが、ドイツや中国での1000年に一度との洪水による災害の報告があり、やはり地球温暖化による気候変動が心配とおもっていましたら、とうとうコーヒーの大産地でであるブラジルで気温が7月20日以降数時間に亘って0度以下という状況がありました。
この気温低下でサンパウロ州からミナスゼライス州南部では1994年以来の寒さとなり、その後もまだ寒冷前線の接近が予想され、被害の拡大も心配される状況です。

霜害によるコーヒーの木へのダメージはかなりのもののようで、被害の状況は22/23年度の被害数は450万袋という数字が出ています。
これだけではなく、今後はダメージを受けた木の切り倒しや、若木の植え替えなどで、かなり長い期間に亘って、生産量の減少が見込まれるとのことです。特に植えて4年未満の若い木への影響が大きく、今後の収穫を担うはずだったこれらの木がどの程度回復するかはわからないようです。

このことにより当然のことですが、ニューヨークの取引所のコーヒーの相場も急伸し、7月23日に瞬間ではありますが209¢ /LB を超えたそうです。200¢を超えたのは1974年以降では干ばつや降霜などで7回あったそうですが、今回もそのような事態になる可能性があります。

世界のコーヒー豆の輸出量の30%を占めているブラジルのコーヒーですから今後のコーヒーの価格に重大な影響が出るのは避けられないと思います。今後の状況を注視していきたいと思います。

心配なことが色々とありますが、目下は外出を極力自粛して、家庭でテレビでのオリンピック観戦と応援にし、感染がこれ以上拡大しないよう各自で注意するしかないのではないでしょうか。

これからは暑い熱い甲子園の選抜高校野球の時期ともなります。クーラーは適切に使用して、熱中症にも気を付けてお過ごしください。
熱い観戦にはアイスコーヒーがピッタリです!
氷をたっぷり入れて、大きなグラスで飲んでください!