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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2023年4月

2023年4月下旬号 No.490

“ 嗅覚を鍛えて美味しいコーヒーをいつまでも! ”

4月半月を過ぎ、八重桜が満開です。
新入生や新社会人の方は新しい学校や職場に慣れてきた頃かもしれません。 先日、NHKの『あさイチ』で“香りの力”についての放送がありました。

放送では、杏林大学名誉教授の古賀義彦先生からコーヒーの香りはリラックス効果が高いことが紹介されました。
更に、コーヒー豆の産地によって香りの成分が少し異なり、それぞれの香りが脳に異なった影響を与えているという興味深い話がありました。

具体的にはブルーマウンテンはマンデリンに比べて脳へのα波が強く、リラックス効果が高いとのこと。 またブラジルのサントスは集中力を高める働きがあるとのことでした。集中力が高まるという事は勉強や仕事に効果が出そうですね。
このような理由から、コーヒーも目的によって使い分けて香りを嗅ぐと効果的ですとのお話でした。

また視聴者に「どんな香りが好きですか?」というアンケートを取った結果、コーヒーと答えた方が最も多く、その他には柑橘類(オレンジやレモン、グレープフルーツなど)、 焼きたてのパンや赤ちゃんの香り、花の香り、子供の布団の香りなどが挙げられていました。変わったところでは、灯油や乾電池、犬の肉球、日向ぼっこした猫などというものもありました。

ただ、香りを感じる神経は年齢と共に鈍くなるそうです。10〜40代がピークで50代から下がり始めます。60〜70代になるとピークの半分以下となり、80〜90代ではかなり鈍くなってきます。

香りを感じにくくなるとガス漏れや食品の腐敗を感じることが難しくなるので生活に大きな影響があります。 新型コロナウィルスに感染した方に、嗅覚や味覚が鈍くなるという後遺症が出ていると話題になりました。

鼻の病気などではない場合、嗅覚の鈍さは、脳に香りの信号が伝え難くなっている状態であるそうです。 東京大学の東原和成先生によると、嗅覚の衰えはトレーニングによって改善できるとのことでした。
脳の細胞はほとんど再生しないそうですが、香りを感じる嗅神経細胞は生涯にわたり再生するそうです。

訓練すれば嗅覚の衰えは元に戻せるそうです。その訓練方法も紹介されていました。 それぞれ違った匂いの物を4種類準備し、1つの香りにつき20秒ずつ嗅ぐという動作を朝晩1回ずつするというものです。

この時大切なことは、その香りについて言葉にし、意識することが大切だそうです。具体的な例としては、”シナモン、クミン、レモン、山椒”や”バジル、ゆず、バニラ、パプリカ”などが例としてならべられていました。 似通った香りを避けること、自分の好きな香りを選び嫌いな香りは避けることが大切とのことでした。

香り高く美味しいコーヒーをいつまでも楽しむために、嗅覚を鍛えてコーヒーを愉しんでください。

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2023年4月上旬号 No.489

“ コーヒーはそのままが一番! ”

当地、名古屋は桜が満開です。
今年の桜の開花は温暖化のためか10日以上も早いようです。
入学式の頃はすっかり葉桜になっていそうです。 満開の桜の木の下をくぐっての入学式も過去の話となってしまのでしょうか。

地球温暖化の影響はコーヒー生産にも大きな影響を及ぼしています。
コーヒーベルトと呼ばれている域内では将来、栽培が難しくなると言われており、もっと北や南に位置する地域での栽培が試みられているようです。

日本の沖縄、小笠原や九州でも栽培をしているところが出てきました。 とは言え、ブラジル、コロンビアのような大規模農園とはいきません。
どうしても小規模農園、そして人による手作業となり、結果かなり高額なコーヒーになります。 コーヒーは文字通り嗜好品になるのかもしれません。

そんなこともあってか、コーヒーに別の物を加えた飲み方が出てきました。
昔から、シナモンやカルダモンなどスパイス類を加えたり、あるいはアルコール、炭酸割などありました。 日本ならではの発想ですが、ほうじ茶や抹茶などの茶類を加えるドリンクもあるようです。

ある有名なカフェチェーンではオリーブオイルを入れたコーヒーを発表していました。 実際に飲んだ方の体験談を読むと、ちょっと厳しいみたいです。
確かに、1日スプーン1杯のオリーブオイルを飲むのは健康に良いらしいのですが、敢えてコーヒーに入れなくても、と思ってしまいます。

昔、フレーバーコーヒーというのが話題になり、バニラやブルーベリー、オレンジなど色々なフレーバーを加えたアレンジコーヒーが注目されたことがありました。 アメリカなどでは人気なようですが、自然な味わいが好きな日本人にとって、人工的なフレーバーは口に合わないようです。

50年も昔のことですが、ブラジルで日本人として最初にコーヒー鑑定士の資格を取った小室博昭氏が来日した際、変わったコーヒーの飲み方としてコーヒーと紅茶を半分ずつ混ぜる飲み方を紹介していました。 香港で飲まれている方法だそうです。

これも、すごく美味しいといったものではありません。
コーヒーが手に入らないなら、紅茶で増量するといったところでしょうか。
これはエイプリルフールの冗談ではありません。念のため。

コーヒーはやはりコーヒーそのものの味と香りを楽しみたいし、コーヒーを愛する方はストレートで飲むのが一番と思っているのではないでしょうか。
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