長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2026年1月
2026年1月下旬号 No.556
“ コーヒー豆の保存大丈夫ですか? ”2026年も、気がつけば早くも半月が過ぎました。12日の成人の日は、思いのほかの大雪となり、新成人の皆さんにとっては忘れられない門出になったのではないでしょうか。 海外ではトランプ米大統領の言動に世界が注目し、日本では衆議院解散の可能性も取り沙汰されるなど、どこか落ち着かない新年の幕開けとなっています。
そんな中、冬の寒い時期にもかかわらずコーヒーゼリーが人気だったり、食事に付くドリンクが冷たいものだけだったりと、飲食の現場では人の手をかけない工夫が増えています。 コンビニやスーパーでは支払いを機械相手に行い、飲食店の注文もスマホやタッチパネルが主流となりました。便利である一方、高齢者にとっては少し厳しい世の中になったと感じます。
こうした対人の手間を省く流れは、人件費の高騰が背景にあるのかもしれません。また、生身の人との接触が少ないことを歓迎する若者も多いようです。 しかしその結果、他人の気持ちや痛みに気づきにくい人が増えてしまわないか、少し心配でもあります。
もっとも、レギュラーコーヒーを愛する方々には、そうした心配は無用だと信じています。 豆をミルで挽き、お湯を沸かし、時間をかけて丁寧にコーヒーを淹れる行為は、自分のためであれ誰かのためであれ、心の余裕がなければできません。 コーヒーの香りに包まれるだけでも気持ちは落ち着き、穏やかになります。コーヒー愛好家に、他人を思いやれない人はいない――そう思っています。
さて、この寒い時期に意外と見落とされがちなコーヒー豆の保存方法についてです。 夏と違って気温が低いため、室温保存でも大丈夫と思われがちですが、本当に安心でしょうか。 しっかり密閉できるキャニスターに入れているから問題ない、と思っている方も多いかもしれません。
しかし、密閉容器の中にも空間があり、そこには空気、つまり酸素が存在します。そのため、容器に入れていても酸化は進みます。 お菓子に入っている乾燥剤や脱酸素剤を再利用して一緒に入れている、という方もいるかもしれませんが注意が必要です。 乾燥剤は湿気を防ぐだけで、酸化防止にはなりません。また、脱酸素剤も一度袋を開封すると酸素を吸収しきってしまい、再利用はできません。
こうした理由から、コーヒー豆の保存は「豆のまま」「密閉容器で」「冷凍保存」が最もおすすめです。 豆を粉にすると空気に触れる面積が増え、酸化は一気に進みます。保存は豆の状態がベストです。 また、なるべく小分けにし、使う分だけ空気に触れさせることも大切です。安いからといって大袋のまま保存するのは避けましょう。
焙煎されたコーヒー豆は、見た目以上に繊細で酸化しやすいものです。空気に触れないよう窒素充填し、100gずつの小袋で包装する方法は、鮮度を保つうえで非常に優れています。 コーヒーメールのコーヒーは、すべて100gの少量パック。さらに窒素充填により、香りと美味しさを損なわず、鮮度を長く保てる包装を採用しています。
コーヒーを愛する皆さまの気持ちに寄り添い、これからも丁寧なものづくりを心がけてまいります。 香り高い美味しいコーヒーとともに、健やかな毎日をお過ごしいただけるよう、今年も努めてまいります。
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2026年1月上旬号 No.555
“ 今年も焙煎したての美味しいコーヒーを! ”新年明けましておめでとうございます。 皆さまは、どのように新しい年を迎えられたでしょうか。今年は午年、しかも丙午とのこと。一層の飛躍が期待できる年です。 くしくも今回の号数が「555号」。GO!GO!GO!と前向きに今年も頑張っていきたいと思います。
昨年を振り返ると、能登半島地震や豪雨災害など自然災害への不安が続く一方、アメリカの関税問題、ウクライナ情勢、中東問題、台湾情勢など、世界は多くの課題を抱えたまま2026年を迎えました。
こうした影響により、コーヒーをはじめとする原材料価格は大きく上昇しています。 日本でも円安の影響で物価高が続き、米の価格高騰など、家計への負担は依然として重い状況です。 政府による物価高対策も行われていますが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
そうした中、先日のNHKの放送では、純粋な「チョコレート菓子」が姿を消し、「準チョコレート菓子」へと表示が変わっているという話題が取り上げられていました。 パッケージは以前とほとんど変わらず、「準」という小さな文字が加わっただけです。
チョコレートの原料であるカカオ豆の主産地であるガーナでの大幅な減産により、カカオ豆の価格が高騰していることが背景にあります。 やむを得ない面もあるとはいえ、日頃から食べ慣れている方には味の違いが分かるようで、やはり残念さを感じてしまいます。
コーヒーの世界でも、コーヒー豆を使わない“擬似コーヒー”が登場しています。 コーヒーの葉を培養して作ったコーヒー、ゴボウの粉末をつかったコーヒー、昔からあるたんぽぽの根を焙煎したコーヒーなど、本物のコーヒーに近づけようと、さまざまな研究や工夫が続けられています。
コーヒーについては、以前お話しした「2050年問題」もあり、生産そのものが心配されています。今後も、美味しいコーヒーが飲み続けられる様にと祈るばかりです。
一方で「美味しいコーヒーのためなら、高額でも構わない」という方もいらっしゃいます。先月末には、東京・銀座に王様の気分でコーヒーが味わえるモロッコ発祥の「バシャコーヒー」がオープンしました。 すでに訪れた方もいらっしゃるかも知れませんが、店内は黄金を基調とした空間で、200種類ものコーヒー豆を取り揃えているそうです。
コーヒー1杯の価格は最も安いもので1,800円。ウエーターがカップに注いでくれるフルサービスで、王侯貴族になったような気分で、ゆったりとコーヒーを楽しめるそうです。 もちろんコーヒー豆の販売も行っており、豆は二重蓋の立派な箱に入っています。手提げ袋も非常に豪華で、デザイン性が高く、内側は金色に輝いています。
安価な擬似コーヒーを工夫して生み出そうとする動きがある一方で、高価でも本当に美味しいコーヒーには惜しみなくお金を使う人もいる──そんな対照的な現実が見えてきます。 世の中は、ますます二極化しているのかもしれません。
どんな世の中になっても心を穏やかに持ち、他人を思いやる心を常に持ちたいものですね。 心の安定に役立つのがコーヒーです。ほっと一息つくその時間が心の余裕を生み、新たな活力を得ることが出来ます。
どうぞ今年も香り高い焙煎したての美味しいコーヒーで充実した一年を送られますことをお祈りしております。
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