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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2011年11月

2011年11月下旬号  No.216

   “コーヒーカップの容量”

今年は11月になっても穏やかな日が続いています。週末くらいから本格的に寒さがやって来るようですが、朝晩と日中の温度差が大きく、衣服に気を使いますね。 この時期にぴったりの物がなく、朝と晩は1枚余計に羽おるといったところでしょうか。朝晩はやはり寒いなーとおもうのですが。
冷え込んだ日の朝のモーニングコーヒーは1日のスタートにふさわしい元気を出してくれる飲み物ですね。
さて、皆さんは朝のモーニングコーヒーはどんな器で飲んでいますか? マグカップですか?朝食のパンと一緒に飲むにはマグカップくらいが丁度いいですね。 このマグカップどのくらいの量が入るかご存じですか?
かなり入っていると思いきや、実は180ccくらいです。 この量は一合という単位。 お米とかお酒とかを計る日本の基本的な単位ですね。 モーニングカップと呼ばれている物の容量は160cc〜180ccで皆さんがマグカップと思っているカップは案外このくらいの量です。
本当のマグカップの量は200cc〜250ccなのでかなりの量になります。 ちなみに自販機で買う缶入りのコーヒーはだいたい180ccくらい。 ペットボトルの小は300ml、中は500mlです。
喫茶店で提供されているカップはレギュラーカップと呼ばれ100cc〜150ccです。 少ないなーと思うかも知れませんが喫茶店で飲むには丁度いい大きさです。
    ご自宅にあるコーヒーカップもだいたいこのくらいの容量です。 大きなカップだなと思っても、150ccくらいです。
食後に提供されるコーヒーで小さいカップでコーヒーが入っているカップはセミデミタスカップと呼ばれていて75〜100ccです。 みなさんがデミタスカップと思っているのはこのサイズです。
そして、エスプレッソコーヒーを最後の締めとしてキュツと1杯飲むのにはとても濃厚なので45〜65cc入りのデミタスカップ。本当に小さなカップです。親指と人差し指で取っ手をつまむのにぴったりの小ささです。特殊な場面でしかみかけません。
さて、あなたの愛用のカップは何cc入りでしょうか?
どんなサイズのカップでも美味しいコーヒーでなければ始まりません

2011年11月上旬号  No.2135

“カフェ・オレ/ カフェ・ラテ/ カプチーノ”

朝晩めっきり涼しくなってきました。
10月1日のコーヒーの日も過ぎ、いよいよホットコーヒーが事の外、美味しく感じられる季節となりました。 朝晩の冷え込みに1杯の温かなホットコーヒーは体だけでなく心の芯迄も暖めてくれます。

こんな時に飲むコーヒーはブラックですか、それともミルク入りですか。 心をまろやかにしてくれそうなミルク入りは何となくほっとしますね。 ミルクを温めるのが面倒などと言わずに(レンジでチンするだけでしょう!)朝の栄養補給も兼ねてミルク入りのコーヒーを飲みましょう!!

さて、あなたはカフェ・オレ(オーレ)とカフェ・ラテ(ラッテ)とカプチーノの違いを言えますか? 全てコーヒーとミルクを混ぜた飲み物ですね。
カフェ・オレはフランスの朝食に良く飲まれる飲み物です。  コーヒーは濃く抽出されたコーヒー1/3、温めたミルク2/3の割合が正統派。
1600年代後半のフランスでは,コーヒーは人間にとって害のある飲み物という風説が流されました。 でもコーヒーは美味しい飲み物。賛否両論喧々諤々の末。フランスの美味しい清純なミルクを混ぜて飲めば大丈夫!とグルノーブル(昔冬季オリンピックが開催されましたね。)の有名な医師モナンが1685年にカフェ・オレの作り方を紹介し体に良い飲み物であると述べるに至り、一件落着。
そんなことから、フランスの美味しいミルクを沢山使うところがカフェ・オレの真髄のようでミルクの量はコーヒーの倍量。せいぜいミルクを増やしてもコーヒーとミルクは同量までらしい。どこかのコマーシャルの映像では同量のようですね。

一方、 カフェ・ラテはイタリア語ではCAFELATTEと一つ単語となります。 そしてフランスで朝食に飲まれているのと同じく午前中に飲む飲み物です。イタリアに行ったら午後はカフェラテは注文しないでくださいね。
こちらの方のコーヒーのベースはエスプレッソです。エスプレッソ2/3、温めたミルク1/3の割合です。そのためカフェ・オレに比べて色は濃く、苦味もより強い飲み物となります。

それをカフェ・オレに近づけた飲み物として カプチーノがあります。こちらはエスプレッソ1/3、温めたミルク1/3、泡だてたミルク1/3の割合です。ミルクの量が増えることと1/3量のミルクが泡だてられることにより、よりマイルドな口当たりの良い飲み物になっています。
どれもコーヒーとミルクを混ぜただけの飲み物ですが、外見だけでなく、味の方もかなり違います。お店でオーダーする時にそれぞのの味の違いを確かめてみて下さいね。