HOME >> コーヒーの達人への道

長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2010年1月

2010年1月下旬号  No.172

バレンタインデーにはモカ・ジャバを・・・

この冬は暖冬といわれていましたが、正月早々から各地で大雪。
先日の新聞で、イギリスのグレートブリテン島があの地図そっくりの形のまま、真っ白になっているNASAの観測衛星からの写真を掲載していました。

いつもは雪の降らない熊本あたりも雪が降ったそうです。アメリカのプロ野球キャンプ地で有名な、暖かいフロリダもつららでオレンジの木がかなり枯れたとか。

寒いですね・・・・・・・。

こんな寒いときは特別に体の温まるスペシャルな飲み物は如何ですか。
昨年は缶コーヒーの分野でチョコレート(ココア)入りのコーヒーが若い女性を中心に人気が出てきたようですね。

ポッカ・明治のココプレッソ、伊藤園のチョコエスプレッソ、コカ・コーラのカフェ・ショコラなどです。コーヒーと紅茶、コーヒーとチョコレートの組み合わせは昔からあります。

コーヒーとチョコレートの組み合わせで有名なのがモカ・ジャバです。

ウクライナコーヒーとかスイスコーヒーとも呼ばれています。
モカの名前はイエメンのコーヒー輸出港モカからで、コーヒーのことをモカと呼んでいたこともありました。

ジャバの名前は現在のインドネシア・ジャワ島からで、カカオ豆の産地でもあります。
インドネシアは昔オランダの統治国で、オランダの人々はこの植民地のココアとコーヒーを一緒に温めて飲んでいました。

もともと冬の寒いヨーロッパで、この飲み物はすぐに人気となりヨーロッパ中に広まっていったそうです。
そういえば昔はオランダでは冬は凍った川でスケートをしていたそうですから、湖が凍るのとは違う寒さだったのでしょうね。

来月はバレンタインデーがあり、一年で一番チョコレートが売れる時期です。

大切な方にリボンでラッピングしたチョコレートもいいのですが今年はもっと暖かさをプラスして、体も心も温まる「ホット・モカ・ジャバ」をプレゼントしましょう

作り方はとっても簡単

  1. 深煎りのコーヒー濃いめの抽出 60cc
  2. チョコレートシロップ 小2  (またはココアパウダー小2、もしくはチョコレート2かけ)
  3. 砂糖 ココアやチョコレートの甘さにより適量
  4. 牛乳 60cc(温めておく)
  5. ホイップクリーム 適量
  6. 削ったチョコレート 少し
ココアパウダーとチョコレートを使う場合は少量のコーヒーを 先にカップに入れて良く溶かし、練っておきます。

コーヒーとチョコレートシロップを加えてよく混ぜ、牛乳を加えてさらに混ぜます。

ホイップクリームを乗せ、削ったチョコレートをクリームの上に散らします。

一味違ったチョコレートのプレゼント、あなたをしっかり印象付けますよ。


2010年1月上旬号  No.171

ごちそう続きのお正月、しっかりアロマの引き出せる「フレンチ・プレス」で“スペシャルティーコーヒー”を飲んで、疲れた胃と心に一息入れませんか

新年おめでとうございます。本年が皆様にとって良い年でありますようご祈念いたします。

さて、今年最初の話題は“コーヒー本来の味を引き出す”です。

美味しいコーヒーを誰でも手軽に抽出できる機器と言えば「フレンチ・プレス」です。

この「フレンチ・プレス」でコーヒーをサービスするようになってから、某航空会社のファーストクラスのお客様のリピート率が増えたそうです。「フレンチ・プレス」でコーヒーを抽出するときの良い香りは客席にも届き、これからサービスされるコーヒーの味と香りへの期待も膨らむことと思います。

「フレンチ・プレス」は、そのコーヒー豆の旨みと香りをストレートに抽出するため、本来、コーヒーが持っている美味しさが引き立ちます。 ペーパードリップと違いコーヒーのアロマの素となるオイル分が紙に吸収されることなく、コーヒーの抽出液にしっかり残ることがその理由です。

美味しいコーヒーを抽出できるこの「フレンチ・プレス」の使い方はいたって簡単です。もちろん、コーヒー豆は焙煎したて、挽きたてを使います。

「フレンチ・プレス」の使い方

  1. 「フレンチ・プレス」はあらかじめ温めておきます。
    二人分では15gのコーヒーを使用します。挽き方は中挽き。お湯は350mlを用意します。濃いめが好きな方はコーヒーの量を増やしてください。
  2. 「フレンチ・プレス」にコーヒーの粉を入れ、沸騰が収まった湯をフレンチプレスを傾けながら粉が湿ってふっくらむ程度に静かに注ぎます。
  3. 蓋のプレスをしっかり上まで引き上げ蓋をします。
  4. 3〜4分したら静かにプレスを下げます。
  5. 温めたカップに抽出されたコーヒーを注ぎいれます。
「フレンチ・プレス」の底には微粉が残るので、すべてをカップには注ぎません。また、カップの底にもどうしても少しの微粉が残りますから、最後までコーヒーを飲み干さないようにします。

今回、ご紹介した「フレンチ・プレス」を使って飲むのにぴったりのコーヒーは本当においしいコーヒーでなくてはなりません。それはやはり“スペシャルティーコーヒー”です。


コロンビア サントゥアリオ
甘みが強く澄んだ香りが特徴です。標高の高い場所にあるスペシャルティーコーヒー専用の畑で、無農薬で栽培されています。ドライかつスイートな味、ワインにも似たフルーティーな香りの素晴らしいコーヒーです。


ブラジル モンテアレグレ
ブラジルのミナスジェライス州のブルボン専用の畑で栽培され、BSCAの認定(カップ オブ エクセレンス 84点以上)をされたコーヒーです。めずらしいイエローブルボン種で、コーヒーチェリーが美しいゴールドイエローをしています。蜂蜜やチョコレートのような甘い香りと最後に口の中に優しい甘みが残る素晴らしいコーヒーです。


ドミニカ ラミレスAA
上質な質感の良いボディーがあり、甘酸っぱさと華やかな香りが特徴です。