長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。
コーヒーの達人への道 バックナンバー 2013年3月
2013年03月下旬号 No.248
“おもてなしの心でコーヒーを!!”例年より早い桜の開花の知らせもあり、寒い日もありますが ようやく春めいてきました。
昨日はホワイトデーでしたが、2月14日のバレンタインデーの お返しはされましたか?
このホワイトデーというのは日本で始まり、韓国、台湾等の東南 アジアで僅かに行われている程度だそうです。
日本ではビスケットやマシュマロ、キャンディーをお返しとして 贈りましょうということを企業の販促の目的で作り上げたものの ようです。飴の協会ではこの日をキャンディーの日としていますが バレンタインのチョコレートに比べると認知度はいま一つでしょうか。
日本では昔は返礼をきちっとするというのが礼儀とされていたので このような形も受け入れられやすかったのでしょうね。
老舗の旅館などでもおもてなしの心を前面に出して宣伝しているところ もありますし。
さて、コーヒーのおもてなしとして初めに思い浮かべるのがエチオピアのコーヒーセレモニーではないでしょうか。
以前にもお話ししたと思いますが、コーヒー発祥の地エチオピアでは大切なお客様を歓待するためにじっくりと時間をかけてコーヒーのおもてなしをする作法が残っています。
まず、お客様は小さな三脚状の椅子に腰を掛け、家の主人と世間話をします。
その間に妻である奥さんは陶器の器で炭火を焚き、お湯を沸かします。
お湯が沸くまでの間、生のコーヒー豆を水で洗い、銀皮を取り除きます。 炭火の中に乳香と呼ばれる香料をくべて香りをくゆらせます。
乳香は中東地域にあるカンラン科の木で、幹にを傷つけた場所から 採取する樹脂です。香りは少し甘く、ウッディーな感じで柑橘系の レモンのような香りも感じられます。空気を清浄にし、心を和ませる 働きがあると言われています。
このような香りで歓待した後、コーヒー豆を鉄製の中華鍋を平たく したような円盤型の鍋で鉤のついた棒でかき混ぜながらコーヒー豆を 炒ります。豆は緑色から黄金色になり、黄褐色となって茶色の コーヒーと変化し、特有の甘い良い香りが部屋中に漂います。
そうなると奥さんは木製の厚手のお椀を細長くしたような臼にコーヒー豆を入れてすりこぎのような棒でコーヒー豆を粉にします。細かな粉になったら、炭火の上で沸かしてあった陶器の壺の中にコーヒーを入れます。この時にカルダモンやシナモンも少し一緒に入れることもあるそうです。
この液体を砂糖を入れた日本の湯飲みを小さくしたのような 取っ手のない器に注いでお客さまにふるまいます。
コーヒーは濁っていますが、ゆっくりと話をしながら飲んでいる うちに粉は下に沈んでいくそうです。
この間初めから終わりまで一時間以上を要すセレモニーです。
この間にお客様は主人と色々な話をゆっくりと出来るというわけです。
コーヒーのお代わりは壺に水を足して再度コーヒー液を作り お客さまにふるまい、これでお開きとなるそうです。
部屋の中はコーヒーと乳香、カルダモン、シナモンの良い香りで 満たされ、お客様は満足してお帰りになることでしょう。
日本でもお客様を大事にするおもてなしの心は同じ。
大切なお客様にはお湯を沸かして、心をこめてハンドドリップで 香り高い美味しいコーヒーを差し上げましょう。
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2013年03月上旬号 No.247
“有機認証コーヒー始めました!!”まだまだ風は冷たく、雪が舞う日もありますが、立春を過ぎて太陽の光にも変化が感じられ、キラキラと輝きを増し、もう春がやって来ていることを教えてくれます。
つくしも顔を出し始め、学校や社会などで新しい人生をスタートする準備をするのが3月ですね。
コーヒーでも新しいスタートしませんか。
コーヒーメールのシーシーエスコーヒー(株)も有機JAS認証を取得し、有機コーヒーの販売をスタートします。
有機コーヒーとは、化学肥料や農薬、遺伝子組み換えに頼らない自然そのものの力を活かして栽培されたコーヒーです。
今回販売するのは有機栽培とフェアートレードの両方の認証を持つ
「フェアートレード・グァテマラ」です。
甘酸っぱさとさらりとした口当たりで飲みやすく、誰にでも好まれる味です。発展途上国の生産農家を応援するフェアートレードコーヒーです。
もう一つは「ペルー アルトアンデス」です。
これはシーシーエスコーヒー(株)のみの取扱商品です。
全体のバランスが良く、マイルドな味わいがあります。
アーモンドのような程好い甘さとコクが後を引く、もう1杯飲みたいと思うようなコーヒーです。
どちらも焙煎工場のマイスターが心をこめて焙きあげた自信作です。
是非一度お試しください。
「フェアートレード・グァテマラ」
「ペルー アルトアンデス」
は、近日中に発売予定です。
そして、美味しいコーヒーを飲むための基本をもう一度。
豆は
- 信頼の出来る店で焙煎したての新鮮な豆を使うこと。
- グラインドは抽出する器具に合わせた粒で、抽出する直前に粉にすること。
- 新しい汲みたての水を使い、ミネラルウォーターは軟水にすること。
- 95度前後の湯を使い、器具やカップを温めてから使うこと。
- 抽出量に合った適正な粉を適切な湯量で抽出すること。
どんなに美味しいコーヒーでも冷めてしまっては台無しですから。
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