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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2013年1月

2013年01月下旬号 No.244

“もう一つのコーヒーにまつわるクラシック音楽”

2013年の新しい年ももう半月が過ぎてしまいました。
世の中はアベノミクスとやらで株高になり、今年こそは良い年になる ようにと期待したいところですが・・・・・

最近は夜が明けるのが早くなったような気がします。
今年の冬は例年より寒さが一番と厳しいようですが、朝のピンと 冷え、澄んだ空気は気持ちをシャキッ!とさせてくれます。
そんな朝にはふんわりと湯気の立つ香り高いコーヒーで一日を 始めましょう。

さあ! 今日も頑張るぞ!の気持ちを込めて。

お正月早々にベートーベンのコーヒーへのこだわりについてお話し しましたが、クラシックの世界とコーヒーとの関係で有名なのは バッハのコーヒーカンタータですね。
これについては以前にお話ししましたので覚えていらっしゃる方も おいでになると思います。

この他にはコーヒーはチャイコフスキーの曲の中にあります。
チャイコフスキーは「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」などの バレエ音楽が有名ですが、「くるみ割り人形」も有名ですね。 この「くるみ割り人形」の中にコーヒーに関連した曲が入って います。

この曲はクリスマスの夜に、くるみ割り人形をもらった少女が 夜中にこの人形とお菓子の国に旅をする物語を表現した バレエ音楽です。

コーヒーが登場するのは第2幕の第12曲ディヴェルティメント “登場人物たちの踊り”の中です。

1.チョコレート(Le Chocolat) スペインの踊りの次の 2番目にコーヒー(Le Cafe) アラビアの踊りとして演奏されます。 ちなみに3番目はお茶(Le The)中国の踊りと続きます。

そしてこの後の第13曲はよく単独で演奏される「花のワルツ」 です。

バレエ音楽としてとても有名ですが、クリスマスの夜が舞台の 音楽ですが、新年早々に聴いても心が華やぎ明るくなる曲ですね。

今度のお休みの日は外もまだ寒いので、家の中で美味しいコーヒーを 飲みながら「くるみ割り人形」を聴いてみませんか?


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2013年01月上旬号 No.243

“新年は名曲を聴いて香り高いコーヒーを味わいませんか!”

新年おめでとうございます。
皆様にとって幸多き年でありますようお祈りいたします。

さて、昨年暮れも押し迫ってきてからの選挙。お隣の韓国でも 大統領選挙で初の女性の大統領誕生とあわただしい年の瀬でした。

日本では恒例となっている年末の「第9の喜びの歌」しみじみと 聴いた、大勝した自民党の先生方も多かったでしょうね。
そしてダ・ダ・ダ・ダーンの運命の曲を心にしみこませた 民主党の落選した先生方も。

この曲は両方ともベートーベンの作曲ですね。
ベートーベンはコーヒー好きでもありました。
専門家によれば彼の作風はモーツァルトのように美しいメロディーが 頭の中から次々と浮かんできて作曲するという事ではなく、主題労作 手法というテクニックによりコツコツと曲を組み上げていくという 苦労型の作曲方法なのだとか。

苦労して苦労して、ひとつの作品を作り上げるということなのだそう。
そんな彼だからこそ、考えては休み、作曲するという方法に コーヒーがぴったりだったのでしょう。

ベートーベンとコーヒーに関することはマルティン・ヒュルリマン という人が「ベートーベン訪問」という本に述べているそうです。 その中で「魔弾の射手」や「舞踏会への勧誘」を作曲したウェーバー がベートーベンを訪ねた時の事をこう述べています。
寒々とした乱雑を極める部屋で、ベットの上には汚れた洗濯物が 山と積まれ、開けたままのピアノは分厚いほこりをかぶっている。 テーブルの上には壊れたままのコーヒー沸かしが乗っていた。

また、ルーイ・シュレッサーが回想記に「彼の家を訪問した時に 留守の間に家政婦がテキパキと家事をかたずけ、やもめ暮らしの 不調法を詫びコーヒーをみずから最近考案されたコーヒー沸かしで淹れ、 しかもその構造を詳しく説明してくれさえもした。」とあります。

彼はコーヒーには結構うるさかったのでしょう。
普段はコーヒー1杯にきっかり60粒のコーヒー豆を一粒ずつ数えて 淹れていたそうで、朝食はコーヒーだけだったとか。
この60粒というのはおおよそ10gです。
昔、各家庭に計りが無かった頃でしょうし、今のようにコーヒー専用の メジャースプーンもなかったでしょうから、食事用のスプーンでは すくう時の誤差が大きいと思われます。
60粒を数えるというのは理にかなった方法と思われます。

コーヒーを飲みながら五線譜に少しだけ音符を書き込み、考えては またコーヒーを飲み、頭をかきむしりながらまた五線譜に音符を 書き込んでいるベートーベンが想像できますね。

コーヒーを飲みながらあのような名曲が生まれたのでしょう。 あなたもお正月のゆったりとしたお休みの間に、クラシック音楽を 聴きながら美味しいコーヒーを飲んでみませんか。

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