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長期、好評連載中メールマガジン「コーヒーの達人への道」のバックナンバーです。

コーヒーの達人への道  バックナンバー 2018年4月

2018年4月下旬号 No.370

“ コーヒー好きはブラックでとばかりは・・・ ”

暖かな日どころか暑いくらいの夏日を記録したところもあって、桜前線もあっという間に北上していきました。
とは言っても、寒の戻りというか毎日の気温の温度差がかなりあって風邪をひきやすくなっています。
そういう私も風邪をひきティッシュとマスクが手放せません。
皆さんも寒暖の差に気を付けて体調管理をなさってください。

そういえば以前に紹介した「コーヒーが冷めないうちに」の撮影が終了したそうです。今年の9月21日から東宝系で公開されるそうですので、興味のある方はご覧になってください。

内容的には時間差の話なので、映画やドラマとしては作りやすいのかもしれません。
あとは役者さんの演技次第でしょうか。その点脇役の方がベテラン揃いなので、心配なさそうですからきっと楽しめる映画に仕上がっていることと思います。

さて、漫画や本の世界でもコーヒーを取り上げたものが多くありますが先日マンガ家の磐秋ハルさんがブラックでコーヒーを飲むのがコーヒー好きとは限らない、ブラックではコーヒーを飲めないコーヒー好きもいます。とのことをTwitter に掲載し共感を集めているとの記事がありました。確かに苦いコーヒーには砂糖やミルクをしっかり入れると飲みやすくなります。

しかしながらコーヒーが好きならブラックでしょという圧力とは別に飲むコーヒーにもよるのではないかと思います。

勿論その方の飲み方の自由で砂糖やミルクをたっぷり入れてのむのが好きという方にどうしてもブラックで飲まなくてはならないといった押しつけをするものではありません。
本当のところスペシャルティーコーヒーなどに代表される高品質のコーヒーは苦みや酸味は心地よいもので、決してミルクや砂糖で味をごまかして飲み込むものではありません。

生のオレンジやグレープフルーツをそのまま絞ったジュースはそれなりの酸味がありますが、とてもおいしいものです。
これに砂糖を入れて飲んだのでは別物になりますし、果物本来の香りや味を味わうことが出来ません。

まあミルクを入れるというのはチョコレートでもそのままのチョコとミルクチョコレートとの違いと同じで、食べやすさと同時に好きずきなのかもしれません。

最近ではコンビニのコーヒーも美味しくなって飲みやすくなってはいますが、やはり本格的に吟味されて丁寧に抽出されたコーヒーは全く抵抗なくブラックで飲めると思います。

残念なことにきっと本当においしいコーヒーに巡り合っていないのかもしれません。
では高級ホテルやコーヒー専門店で提供されるコーヒーが全てブラックで飲むことを勧められるコーヒーかというとそれがまた そうでもなくて、砂糖やミルクが必要という場合もあります。

ミルクや砂糖を入れたコーヒーが好きというのはそれは一つの飲み方としてその方に合っているのでしょうし、美味しいと感じられるのならそれでいいと思いますが、コーヒーを飲む時にはいつもまず砂糖とミルクを入れるのではなく、ブラックでも美味しいコーヒーがあるということを知って、一口だけブラックで飲んでみてもいいのではないかなということです。

もしかしたら、ブラックでもお気に入りのコーヒーがみつかるかも知れません。
特にモカ系の酸味に特徴のあるものはブラックがいいという方が多いような気がします。柑橘系の酸味が感じられるからかもしれません。

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2018年4月上旬号 No.369

“ コーヒーでパーキンソン病を早期発見 ”

3月というのに初夏のような夏日を記録したところもあり、100年前から統計を取ってから初めてとかの高温の日がやってきた3月でした。
桜も寒かった冬から急に暖かくなり、一気に開花が進みましたが、その後の晴れ続きで雨もなく、4月1日はお花見でにぎわいそうです。

それでもまだ朝晩はひんやりとするようですので、1枚羽織るものを持って行くといいですねとは気象予報士のアドバイス。

温かな飲み物もいいですよ。ついホットのお茶やほうじ茶といった温かな定番のさっぱり系を選ぶ方が多いと思いますが、こんな時は砂糖や、ミルクの入ったコーヒーを飲むと全く違った心地よさを感じることが出来ます。
コーヒーに入っている糖分とミルクの脂肪分が体に吸収されて、体温を内側から温める効果が期待できます。

コーヒーについての吸収に関してこんな報告がありました。
血液中のカフェインの濃度を調べると神経の難病パーキンソン病を診断出来るそうです。

順天堂大学などのチームが3月3日付けのアメリカの科学誌に発表したところによると、この病気にかかる人はコーヒーに含まれるカフェインを小腸から吸収する力が弱いため血中濃度が低く、発症に繋がった可能性があることが分かったそうです。

チームの服部信孝・順天堂大教授は皮膚からカフェインを吸収させて血中の濃度を増やせば発症を予防したり、進行を遅らせることが出来るかもしれないと話しているそうです。

研究チームはカフェインにパーキンソン病の発症を予防する効果があるとの報告に注目し、患者と健康な人を対象にカフェインの濃度を調べた結果、同じ量のコーヒーを摂取しても患者の方は健康な人に比べて3分の1程度のカフェインしか吸収されなかったそうです。

カフェインには脳の神経の細胞を保護する作用があり、小腸の吸収力の弱い人は神経が傷つきやすいとみられるとのこと。

パーキンソン診断は発症初期は判定が難しいとのことですが、発症初期でも血液検査で診断できれば簡単に早期治療ににも繋げられるとのこと。

発症前から神経の減少は始まっていて、チームは今後血液検査で発症前の予備軍を探す方法や、カフェインを皮膚から吸収させるパッチの開発を目指しているとのことです。

平成16年度に厚生労働省特定疾患治療研究事業パーキンソン病関連疾患として受給者証が交付された人は国内で75,026人いて、全国の患者数は15万人から20万人もいるとされています。

治療が難しく、日常の生活が困難になる難病がコーヒーで早期発見と 治療に役立つといいですね。

そして、コーヒーを日常的に飲む方はこのようなリスクの低減にも役立っていると思います。

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