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コーヒーの達人への道  バックナンバー 2019年12月

2019年12月下旬号 No.410

“ 環境にやさしいことは大事! ”

 地球温暖化のせいでしょうか、昔のように寒くなくなった昨今。
日本の米どころも北海道へ移動しそうです。
沖縄と同じように九州ではお米が栽培できなくなるかも。

これと同じように現在のコーヒーベルト(北緯25度〜南緯25度)と言われている地域でもコーヒーが栽培できなくなるかもしれません。
ワールドコーヒーリサーチはコーヒーの生産の6割を占める「アラビカ種」の生産に適した土地が2050年には半減すると報告している。

理由としては、地球温暖化で病気や害虫の増加、降雨量の変化、干ばつといった異常現象が生産地縮小の要因となってるという。
コーヒー栽培に適している標高500m〜2500mの高地で日当たりがよく、水はけのいい場所で育てられているアラビカ種のコーヒーの生産場所が30年前の標高1800m程度だったのに現在は2000mの高さにまでなってるとのこと。

標高が高くなれば色々な面でコストがかさみ、また、生産できる場所も減少します。そして世界的に需要が増えているコーヒーは価格が高くなるということになります。
やはり、地球環境保全のために、温室効果ガスはどうしても減らさないといけませんね。

先日スペインで行われたCOP25でもグテレス国連事務総長が石炭を原料とする火力発電所の新設中止を各国に求めたようですが、日本などは小泉環境相が「丁寧に説明する。」などと言っていますが結局、石炭火力発電所の建設は海外への援助も含めて継続して行い減らしたり、中止したりすることはなさそうです。

そんな中、ニュージーランド航空はこのほど、プラスチック廃棄物を削減する一環として、食べられるコーヒーカップを一部の路線で試験導入すると発表したそうです。
カップはバニラ味のクッキーで小麦粉と卵などで作られており、同国の企業が開発したそうです。
ニュージーランド航空は今年、大幅な使い捨てプラスチック廃棄物の削減に着手し、紙とトウモロコシで出来たたい肥の原料として活用できるカップを使用しており、マイカップの持参もSNSで呼びかけているとのこと。
同社の担当者は「最終的には、カップを埋め立て地に持ち込まないで済むようにしたい」と話しているそう。

どのようなカップなのでしょうね。このカップはデザートを盛るのにも使われているそうですので、水分が染み込みにくいのでしょか。
でもそうだと、口の中で溶けないしどんな舌ざわりなのでしょうね。

また、コーヒーを抽出した後のコーヒーかすの利用法もいろいろと 伝えられていますが、かなり究極かなと思うのはこのコーヒーかすでコーヒーを焙煎するというもの。

コーヒー豆かすからバイオ燃料「バイオコークス」を製造し、それを燃料に焙煎した環境にやさしい商品を発売するという。
地球温暖化などによるコーヒー豆の生産量が激減する「2050年問題」の対策となり、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献するというとのこと。

世界中で毎日コーヒーを抽出して出る、コーヒーかすの量はかなりな量と思います。
日本でも年間の輸入量は399,042トンですから焙煎によって軽くなったとしても1日当たり1000トン近くがごみとして廃棄されているのかもしれません。
肥料にするといったことのほかにも有効な利用方法があるといいですね。

各家庭でもコーヒーかすを無駄にしない利用法を考えたいですね。
そしてレギュラーコーヒーを飲むならやっぱり美味しいコーヒーを!
今年1年間ご愛読いただきありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。
どうぞ美味しいコーヒーを飲んでよい年をお迎えください。

2019年12月上旬号 No.409

“ 基本を忠実に心を込めてコーヒーを淹れよう! ”

 急に寒さがやってきました。
つい先日までは暖かな日が続いていたのに、すっかり冬の気候になりました。クリスマスの飾りつけもなんとなく様になってきています。

寒くなるとやっぱり温かなコーヒーは欠かせませんね。
どんな時も美味しいコーヒーを飲みたいものですが、いつも身近にレギュラーコーヒーがあるわけではないですよね。
インスタントしかない時。よりおいしく飲むためにはどうしますか?

まずは基本。
  1. カップは温めて置くこと。
  2. コーヒーの粉は適量を入れる事。
  3. 粉を入れたら、スプーン1杯の水を入れて粉を良く溶かすこと。
  4. お湯は直接ヤカンから注がずにポットに移し、
    80℃〜90℃のお湯を静かに注ぎしっかりとかき混ぜてよく溶かすこと。
以上を守って淹れればインスタントの美味しさをしっかりと引き出せるはずです。特に一度水で溶いてだまの出来ないよにすることは重要です。
そして、お湯の温度。これも沸騰したての熱いお湯のままを使わないこと。
コーヒーを美味しく飲むためには温度がとても重要です。

また、手軽なカフェバッグで飲むときもひと手間掛けることで美味しさがアップします。
  1. 同じようにカップは温めて置くこと。
  2. カップにしっかりとセットする事。
    途中で外れたり傾いたりしては台無しです。
  3. お湯は同じく直接やかんなどから注がずにポットに移しましょう。
    80℃〜90℃のお湯を一度全体を湿らせるように静かに注ぎ少しの間蒸らします。
  4. ポットの注ぎ口から静かに円を描くように全体に静かにお湯を注ぎ入れます。
手軽に飲めるインスタントコーヒーとカフェバッグですが、やはり美味しく飲むにはカップを温めて置くこと。
沸かしたお湯を直接注がないことが大切です。

どんな時でも、そのものを美味しくいただくにはどうしたらいいのか?
心を込めて、相手の身になって作るということが大切なのではないでしょうか。