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コーヒーの達人への道

2026年2月上旬号 No.557

“ バレンタインのチョコレートとコーヒー ”

早いもので、3日は節分、4日は立春です。暦の上では、もうすぐ春を迎えます。 今月8日には、突然の高市総理による衆議院解散に伴う選挙が予定されています。 雪の積もる地域では投票に行くのも一苦労でしょう。何事もなく、無事に選挙が終わることを祈るばかりです。

そして14日はバレンタインデー。今年は土曜日にあたり、カップルにとっては都合の良い曜日ですね。 近年は義理チョコの習慣も薄れ、「誰かのため」ではなく、「自分へのご褒美」として特別なチョコレートを購入する人が増えているそうです。

チョコレートメーカーの戦略もあり、バレンタインデーは年々豪華で大げさなイベントになってきました。 本来の意味からは少し離れてしまったようにも感じます。とはいえ、チョコレートはやはり美味しいもの。 特にコーヒーとの相性は抜群です。そこで今回は、チョコレートとコーヒーの相性について考えてみたいと思います。

まず、チョコレートの原料であるカカオ豆ですが、最大の産地である西アフリカのガーナやコートジボアールでは、異常気象による干ばつや病害の影響で収穫量が大きく減少しています。 加えて、世界的な肥料代や人件費の高騰、中国やインドなどでの需要拡大もあり、価格は大幅に上昇しています。さらに円安の影響も重なり、前年比で2〜4倍にまで高騰しています。

コーヒー豆も同様の状況にあり、最近では「小売価格の急上昇商品」として、米に次いでチョコレート、コーヒー豆が挙げられることもあります。 どちらも値上がりの激しい商品ですが、その二つを一緒に味わう時間は、まさに至福のひとときです。 チョコレートの甘さと濃厚な舌触りは、コーヒーの苦みとすっきりとした後味によく合います。 紅茶や緑茶では軽すぎて、チョコレートの存在感に負けてしまうように感じられます。

中でも相性が良いのは、エスプレッソやフレンチローストなどの深煎りコーヒーです。 色合いだけでなく、その濃厚さがチョコレートと通じるものがあります。たっぷりの量を飲むのではなく、デミタスカップなどで少量をクッと飲み干すと、よりチョコレートの風味が引き立つでしょう。

チョコレートは一粒が小さいもの。大きなカップでゴクゴクとコーヒーを飲みながらでは、せっかくの良さが分かりにくくなってしまいます。 チョコレートを口に含み、その後にさっとコーヒーを含む――そんな楽しみ方が、どこかおしゃれで素敵ではないでしょうか。 もちろん、チョコレートは一粒だけにしておきましょう。もっとも、一粒が高価なので、たくさんは食べられませんが。

ここで少し、エスプレッソについて触れておきます。イタリア語の「エスプレッソ」は、英語の「エクスプレス(高速)」に由来し、高温・高圧で短時間に抽出するコーヒーのことです。 細かく挽いた豆を使い、一気に抽出することで、濃厚でまろやかなコクと苦みが生まれます。 この点も、チョコレートと共通しています。また、深煎りにすることで苦みだけでなく甘みも引き出されます。 深く焙煎するほど豆がもろくなり、細かく挽けるようになるためです。

最近は家庭用エスプレッソマシンをお持ちの方も増えていますが、一般的なドリップ式ではエスプレッソは抽出できません。 ペーパーフィルターやドリップマシンを使う場合は、フレンチローストの豆を選ぶのがおすすめです。ただし、極端に細かく挽いたり、抽出量を減らしてエスプレッソに近づけようとするのは避けましょう。 ペーパードリップでは、規定通りの挽き具合と抽出量を守ることが大切です。

ご自分へのご褒美に、美味しいチョコレートと香り高いコーヒーを。どうぞ、素敵なひとときをお過ごしください。

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企画編集・執筆 営業部 コーヒーの達人への道係
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